コロナウイルス体験談。家族、自分がコロナウイルスにかかったら?医療従事者版。自宅待機1日目。

待機1日目:日常の朝に耳に入った聞きたくない報告

川の字に寝る家族のイラスト

 

四月中旬、火曜日の朝、いつもどおり1歳の娘と並んで寝ていた。

 

仕事が休みなので、もう少しゆっくり寝よう……

 

「行って来まぁーす!」

 

子供3人、出勤と登校で家の中は毎度バタバタしていた。

いつもどおり賑やかな中、そっと目を閉じて身体を横に向けた。

 

 

 

 

 

 

 

そのとき、普段から恐れていたキーワードが耳に飛び込んできた…

 

「パパ、〇〇が熱があるって。」

 

 

熱がある人のイラスト

 

 

社会人の娘が39.6度の高熱を訴えた。

風邪症状は特になく、前日の体調も変わったことはなかった…

 

 

 

 

 

 

「やばっ!」

 

 

あることに気付いて飛び起きると直ぐに家を飛び出した。

 

通学している小学生たちのイラスト

「ストップ。一旦帰ってきて。」

 

 

小学校へ登校中の次男を引き止める。

集団登校なので、理由ははっきり言わずに連れて帰る。

 

 

こういうのは、すぐに話が拡がってしまうので安易には言わないでおく。

 

とりあえず小学校へ電話をかけた。

 

電話をする人のイラスト(男性・泣いた顔)

 

「お姉ちゃんが熱が出たので、すいませんが今日は学校を休ませてもらいます。」

 

次いで、長男の高校へも同じ内容の電話をかけるが朝早めだったのでつながらない。

 

長男を起こして、状況を說明した。

思わぬ形で学校を休める事になった長男は嬉しそうにしていた。

一旦、高校への連絡は辞めて次の行動に移す。

 

 

 

 

 

 

 

 

長女の発熱の原因がはっきりするまでは、一応待機しておかないと、もしものときに周りに大きな迷惑をかけてしまう。

取り越し苦労というのが一番理想的な結果なんだけど…

きっと大丈夫だろう…が、一番危ないことを知っている。

 

 

ちなみに長女はワクチン2回接種済。

3回目のワクチン接種を妻と4月末に予約していたところだった。

家族以外とは外食に行ったり、友達と人の集まる場所へ遊びに行くなんてことはしなかった。

 

 

なので、基本的には感染の心当たりはない。

それでも、もしかしたら…

会社へは娘自身で電話をかけてもらった。

 

 

「すいません、今日は念の為休ませていただきます。」

 

長男の高校に連絡がついたあと病院の検索を始めた

 

検索サイトのイラスト(検索結果)

 

 

当然、自分の働いている病院でも検査はできるが、車で一時間かかるため移動するだけで大変になる。

熱がある中で体調も心配して近場で病院を検索した。

 

 

複数あるなかから一つ選び、診察開始時間まで待ってから電話をかけた。

名前と生年月日、電話番号を伝え一旦通話を終える。

その後から看護師が病状を確認するためにかけ直してきて外来を予約した。

 

 

ふぅ…

 

 

 

 

とりあえず、一息ついた。

ワクチン3回目接種まであと少しのタイミングだったのになぁ…

なんて思いながら出かける準備をした。

 

 

医療従事者なので、私だけ1月にワクチンの3回目接種を終わらせていた。

 

なので、私が娘を連れて行くのがベストであると判断した。

できる限りは、家族から家族への感染リスクも減らしたい。

 

『病院へ到着したら裏に停めて、電話してください。』

 

 

ということで、少しぐったりした娘を車の後部座席へ乗せて病院へ出発。

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

陽性だったときにどうするか、いろいろ考えながら運転していた。

 

10分ほどで到着し、初めて行く場所だったので、裏がどこか探しながらぐるりと一周。

同じように車で待ってる人がいたので、その辺りから少しだけ離れて電話した。

 

 

「到着しました。よろしくお願いします。」

 

 

いつも思うけど発熱外来に来てるのって周りからみたら丸わかりだなぁ

順番を待つなかで、対応するコロナ禍での病院の大変さも思い返していた。

発熱外来で対応するスタッフは準備や後処理に手間がかかる。

そして、感染してしまうリスクを負うことになる。

 

 

 

私もコロナ初年度、1からマニュアルを作成した。

できる限りは積極的に先頭にたって発熱者の対応を請け負っていた。

ガウンにマスク、手袋、キャップ、フェイスシールドとフル装備。

夏の暑いなかで、スタッフは全身汗でびっしょりになりながらも必死で対応した。

 

受付に仕切りを付けたり、玄関にセンサー型の体温測定器を設置したり、朝から並ぶ患者の安全のため養生テープを使い立ち位置を視覚的に指定したり…

 

とにかく未知のウイルスに対応するのに情報が少なく、今では当たり前になることも一つ一つが手探りだった。

護るためのマスクもガウンもフェイスシールドもキャップも手袋も不足する状況。

100円ショップに走り、カッパやビニールのキャップを買った。

ガウンやキャップ、フェイスシールドを捨てず消毒滅菌し再利用した。

当たり前の医療をするために、その前の段階で多くのコストがかかっていた。

 

 

 

「お待たせしました。」

 

 

そんなこと考えているうちに、ガウンを着たスタッフが車にやってくる。

 

検体採取のイラスト

 

 

窓越しに保険証の確認を行い写真で撮影。

医師がやってきて車の窓を少し開け、綿棒を鼻から突っ込み検体採取をする。

うぅ…これ、痛いんだよなぁ…

インフルエンザの検査の頃からする側である綿棒での検体採取の検査。

 

コロナウイルスは唾液でのPCR検査もあり、その場合は綿棒採取よりは検体を採取する側の感染リスクを下げることができる。

 

「検査結果がでるまで、そのままお待ち下さいね。」

 

 

発熱外来へ行くときは事前にトイレに行っておかないと、待ち時間でトイレに行きたくなったときに困ることになる。

迂闊にトイレへ行くこともできない。

 

 

 

 

 

 

携帯電話のイラスト(3世代)そして、電話がなり聞きたくない言葉を伝えられた。

 

「検査結果は陽性でした。薬を出しますので車で待っててください。保健所に連絡しますのでまた、電話がかかってくると思います。今日はかかってこないかもしれませんが。」

 

でも、頭のどこかで    やっぱり、そうだったか…   と、思っていた自分もいた。

 

 

 

「もしもし、検査結果が出たよ。陽性だった。」

 

妻に電話をかけた。

 

家の中を換気と消毒しないといけない…

妻も陽性の可能性は考えてたので、大きく驚くことはなかった。

 

仕方ないよね…と。

 

 

薬局から電話がかかり、受け答えをし薬を届けてくれるのを待つ。

 

 

時間は昼頃になっていた。

各所へ電話。

小学校、高校、自分の職場。

高校へかけたときは看護学校というのもあってか、検査の種類の確認があった。

 

抗原検査かPCR検査なのか。

 

そんなに大切なことかな?

 

そして私の職場からは、今から検査に来るようにと指示があった。

 

私が陽性だった場合次は同僚や患者を検査しないといけなくなる…

これが、一番の恐怖だった。

 

自分が貰った側の可能性もあるのだが感染の順番なんてわかるわけもなく、最初に陽性がわかった人が精神的にも責任を負ってしまう。

 

私が子供に移してたら…

 

病院で勤務している分、普通の仕事より家族に感染させてしまうリスクが高いのだ。

 

薬を薬剤師さんが車まで届けてくれる。

コロナは指定感染症なので医療費は公費負担になり薬代は発生しなかった。

 

 

自宅へ連れて帰りベッドに横にさせる。

とりあえず自分の職場に検査結果の電話をかけるように言って私は再び車へ。

 

一時間かけて自分の働く病院へコロナの検査をしに向かった。

 

 

 

 

 

もし、陽性だったら大変なことになるなぁ…

 

そんなことを考えながら到着した。

 

裏の発熱外来へ回り込みガウンを装備した同僚から綿棒グリグリされる。

 

いてて…

 

 

我慢していたが思わず仰け反ってしまう。

抗原検査の定性ではなく定量になるため1時間ほど時間がかかる。

時間はかかるが精度は高くなる。

 

少し離れた駐車場に車を停めて検査結果を待った。

時間が経った頃、病院から電話があり陰性であったことを伝えられた。

 

 

とりあえず、良かった…

 

濃厚接触者待機初日はこうして終わった。

 

夜のイラスト

 

2日目へ続く

 

コロナウイルス体験談。家族、自分がコロナウイルスにかかったら?医療従事者版。自宅待機1日目。」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。