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〃脳外科④〃




今日はMRIの検査があるので、学生さん一緒に行きましょうか。」


看護師さんがストレッチャーを押しながら声をかけてくれた。


原井さんの梗塞が広がってないか確認の検査。


「はいっ。」


私は看護師さんの後に続いた。



やったぁ。検査、検査♪





「ああああぁおあー。」



!!


相変わらず病棟には叫び声が響いていた。



水木さん…何を叫んでるんだろ。


もしかしたら、今の自分の状態が歯痒くて仕方ないのかな。



私は勝手な想像を膨らませながら、叫び声のする病室の前で足を止めた。

 



「失礼します。」



あれ?

原井さんのベッドの横に男性が座ってる。



中年の男性で作業服を着ていた。
忙しそうに携帯電話を触っている。



「原井さん、今から検査に行きますね。」



看護師さんが声をかけると、原井さんが頷いてくれた。



「あんた、誰?」


男性はこちらを見ないで視線は携帯電話のまま、ぶっきらぼうに声をかけてきた。



「あ、すいません。看護学生の吉岡です。原井様を受け持たしていただきます。」



私は慌てて頭を下げた。


馬鹿だ。
肝心な挨拶を忘れてた。



「ふーん…叔父はあんたのお勉強のための道具になるんだ。」



男性は、視線は合わさないまま言葉を続けた。




「そんな…」
「あああ”ぁあっ!」


私の言葉を水木さんが遮った。
横に奥さんの姿は見えなくて独りで叫んでた。



「うるせぇな。」


男性が舌打ちする。


この人、何なの?
何でこんなに威圧的なの?


「今から検査に行きますからストレッチャーに移りますよ。」


原井さんのベッドの横に担架を並べる。




看護師さんが担架側から原井さんの下に敷いたタオルを掴む。


私はベッド側からタオルを掴んだ。


二人で原井さんの身体を持ち上げ担架に移す。



「1、2の3。」
「よいしょっ!」


うぅ、重たいよぉ…



あれ?看護師さんが困った顔している。


「学生さん…」
「おい、あんたっ!」


看護師さんより先に男性が声をあらげる。


私を睨んでた。

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