訪問看護とは
看護師が生活の場であるお宅へ訪問して、病気や障がいに応じた看護ケアを提供する。
自宅で生活したい。自宅で最期を迎えたい。その人らしく療養生活を送れるよう支援するサービスです。
H28年4月で全国に約8200のステーションあり、利用者も年々増えている。
高齢社会で通院も大変であったり、病院や施設も満床になったりしているため需要が高まっている。
患者、家族からの暴力
神戸市看護大のグループがしている調査で、兵庫県内の訪問看護ステーションにおこなったものがあります。
去年、取り上げられたものです。
50%が「暴力」を受けた経験があると回答。
利用者からが70%以上、家族・親族からが約20%。両方からというのもあった。
利用者の家族からというのも少なくないんですね。
ホントか嘘か、出された飲み物に薬が入ってフラフラになったというエピソードもありました。
そう考えると、本当に怖いですよね。
暴力の内容
暴力の内容は複数回答で
威圧的な態度 →49%
言葉での侮辱 →45%
身体的暴力 →28%など
セクハラの被害は、抱きつかれたり、アダルトビデオを利用者が訪問中に見ていた、陰部を触らそうとしたなどがあります。
実際は報告できずに、もっと多い件数があるのではないかともいわれている。
訪問に限らず看護師や介護士はケアをするために身体的な接触も多い。
アダルトビデオ等の影響もあるのか、患者からのセクシャルハラスメントが起きやすいのです。
病人だから何をしてもいいわけではありません。
しかも訪問では利用者の自宅で1対1。
女性にとってコレって結構怖いことですよね。
訪問介護は信頼のもとになりたってるはずなのに…
患者からセクハラ受けた事があると答える看護師は、結構多い数になります。
そして、病院で勤務している看護師より訪問で働いている看護師の方がセクハラを受けた経験があると答えた人が多かったのです。
自分の対応が悪かったと悩む人もおり、泣き寝入りなんてことも…
訪問看護に限らず医療の現場ではクレームや暴力が増えてます。
看護師が、相手が患者や患者の家族だから仕方ない…と耐える理由はないと思います。
患者自身も、医療やサービスを病院やステーションから断れることになります。
こっちは患者なんだ、客なんだと言う言葉は通じません。
中には患者様という「様」が行き過ぎだという指摘があります。
医療を適切に受けれなくなると、自身が本当につらいときに困ることになると思うのですが…何も考えてないのでしょうか…
お客様は決して神様ではありません。
そして、医療従事者も一人のヒトなのです。
ただ、逆もあるとは思います。
ケアする医療従事者の方が患者や利用者に暴力や暴言行う。
または、金品を盗むといった事件があります。
対策
どちらからの視点からも、これからの一番の対策は1対1で対応しないというのが理想になってくるのかと思います。
看護師二人というのは、なかなか難しいと思いますので看護補助者や事務スタッフなどとペアで対応するだけで状況は変わりそうですよね。
ただ、それでも人件費はかかってしまいますので容易にできる対策ではありませんが…
ここ10年で増えている暴力。
病院でも訪問の現場でも男性看護師がいるだけで、もしかしたら患者からの暴力に対しての被害は変わるのかもしれません。
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