高齢者のスキンテア。皮膚のトラブル予防方法。

介護や看護をしていたら経験したことがあると思います。

皮膚がペロンとめくれてしまい青ざめることが…全然、力を入れてなくても起きてしまう表皮剥離。

 

スキンテア

 

一時的な摩擦やずれが原因で生じた皮膚創傷のこと。皮膚が裂けること。

 

 

皮膚機能の低下によ高齢者に発生しやすい。

また、認知機能の低下や感覚障害があれば気付きにくくなるため発生しやすくなります。

 

2007~2011年の西オーストラリアの86の公立病院の入院患者に行った調査で有病率は10%前後だったとのこと。

 

どれだけ慎重にしてもスキンテアは発生してしまうのです。丁寧にゆっくりと更衣しても気づくと出血していたりする。

そして患者の皮膚に傷やアザがあると、家族から疑いの目を向けられる可能性も…どうすればよいのか。

 

どんな人の皮膚が弱いのか

 

糖尿病の基礎疾患や腎不全など透析療法を受けている人。

ステロイド剤の長期使用、放射線療法や化学療法を行っている人。

抗凝固剤や抗血小板剤を内服している人。

低栄養や皮膚が乾燥している人。

皮膚に浮腫、紫斑など生じている人。

自分で体位変換できない人。

 

着替えを手伝う介護士のイラスト

どんな時に起きるのか

 

皮膚のテープをはがしたとき。

ベッド柵など硬いものにぶつかったとき。

ケアのため手や足を持ったとき。

更衣の時。

転倒した時。など

 




 

予防と対策

 

体を拭く介護士のイラスト

清潔

 

お風呂や清拭で肌が湿潤するときは注意。

 

肌をこするのではなく押さえるようにする
タオルで拭くだけでも強い摩擦を生じる。
力を入れてなくてもすぐに皮がめくれてしまう。

 

衣服

 

衣類を長袖・長ズボン・靴下など使用し皮膚の露出を避ける
必要時はアームカバーやレッグカバーなども活用する。

 

 

環境

 

環境を整える。ベッド柵や棚の角などを、タオルなどスポンジやマットなどでカバーしておく。

 

 

移乗時

手足を持ち上げるときは、握らずに下から支える
体重を支えるために力が一点に集中してしまうと表皮剥離を起こしてしまう

 

 

移乗時は二人以上のスタッフで行う
補助具などで、できるだけ摩擦が起こらないよう注意する。
体重を支えたり移動させたりする時に一度に大きな力が加わる事で起こりやすいので注意すること。

 

更衣

更衣時、頭からかぶるような脱ぎにくいタイプの衣服やパジャマを着用している時に強い摩擦が起こって発生しやすい。
暑くなり汗をかくと皮膚と衣服の摩擦がより強くなるので注意すること。

 

 

体位変換時

体位変換時、体の下に1枚バスタオルやタオルケットなどをひいておくと下のタオルをゆっくりと持ち上げる事で力が分散されて起こりにくい。

 

 

車いす

車いすを自分で操縦する人はタイヤ部分で手首を損傷する場合が多いので、皮膚に直接当たらないよう保護をする。

 

車いすを押す介護士のイラスト

西オーストラリアの検証では保湿ローションの1日2回の塗布により、発症が約50%減少することが示された。

 

毎日の皮膚の清潔の保持と保湿が重要です

 

 




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