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クロイツフェルト・ヤコブ病。訴訟になった理由は?

 

 

 

目次

輸入硬膜による薬害ヤコブ病の訴訟で患者136人と和解が成立した。

 

裁判の紙を見せる人のイラスト

1996年の訴訟から21年の年月が経っています。

 

汚染硬膜を移植されたことによるヤコブ病の患者は152人ですが16人は訴訟の予定がないため、すべての患者との和解が終わったそうです。

 

ヤコブ病が何か知っていますか?

何年か前に話題になった病気なので覚えている方もいるのではないでしょうか?

 

 




クロイツフェルト・ヤコブ病

 

 

認知症の一つ。異常なプリオンというタンパク質が増殖、正常なプリオンを次々に異常化させる。

体内に蓄積され、次第に脳に蓄積。その結果、神経細胞が破壊される病気。

治療法はないいため短期間で確実に死に至る病気。

 

1920年代にドイツの神経学者、クロイツフェルトとヤコブがそれぞれ研究報告を行いそれに因んでつけられた。

 

100万人に1人が発症。

50歳から75歳で発症頻度が高い。

 

症状

 

床ずれ・褥瘡を予防している看護師のイラスト

 

めまいや立ちくらみなどの症状がでて、上手く歩けなくなる。

だんだん目が見えなくなり、耳が聞こえなくなり、言葉も出せなくなる。

その結果半年ほどで無動性無言の寝たきりになってしまう。

 

平均寿命は1年程度。

接触による感染はない。

 

死亡した人の脳はスポンジのように穴が開いているそうです。

 

 

 

原因

 

原因不明なものが9割。

あとは遺伝的なものと医療行為によるものがあります。

 

 

狂牛病

 

少し前に大騒ぎになりましたよね。

牛丼の販売にも影響の出た話題。

牛丼屋のイラスト

 

牛の病気のひとつで牛海綿状脳症といいます。

BSEプリオンに牛が感染し脳がスポンジ状になります。

この感染した牛の脳や脊髄を原料にしたが作られ感染が広がってしまいました。

 

イギリスで牛のプリオンが人間にも感染するという研究が報告され、日本でも連日報道されました。

 




 

今回の問題となったのは

 

 

薬害ヤコブ病

 

脳外科手術で異常型のたんぱく質プリオンに汚染された硬膜を移植され発症。

 

ドイツのビー・ブラウン社のヒト死体乾燥硬膜製品が、ヤコブ病の病原体に侵されていました。

日本でこの製品を厚生省が医療用具とし認可され、この硬膜の移植をされた人が発症してしまったのです。

 

ずさんな製造を行い、さらに問題なのは第1症例の報告後も利益のため2年間売り続け被害が拡大したのです。

 

脳死のイラスト

 

狂牛病問題をきっかけに注目され、日本では世界に比べ何も対応されてなかったことが問題となったのです。

 

 

ただ潜伏期間が30年~50年とも言われ今回のことで解決したのではなく、まだ被害者が現れる可能性はゼロではありません。

エイズや肝炎などの被害も同じで知られてない感染症が医療行為により望まない被害者を出してしまうことがあります。

 

しかし、しかるべき対応をせずに感染をひろげてしまう事件もゼロではありません。

コストはかかっても衛生面のコストを省き未消毒や使いまわしなどは現場で決して行われないように…

 

 

 




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