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ハンセン病とは?皮膚と末梢神経の病気。誤解から受けた隔離政策とは。

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岡山県・香川県の瀬戸内海の長島と大島にある国立ハンセン病療養所の3園の世界遺産登録を進める専門組織の総会が、11月に開かれ今年度末から本格的に活動をはじめる。

無人島のイラスト

 

もう一つ、ハンセン病についてのニュース。

 

昭和27年の菊池事件で熊本県の国立ハンセン病療養所などに設置されていた特別法廷で死刑判決が確定し、無実を訴えるなか死刑が執行された事件で支援された元患者たちが検察庁が裁判のやり直しを請求しないのは違法だとして国に損害賠償を求める訴えを熊本地裁判所におこした。

 

 

裁判のイラスト(木槌あり・シンプル)

昭和27年の事件となると、古い事件で当時の資料がどのくらい残っているのでしょうか。

 

ハンセン病という病気。

テレビで耳にすることはありますが、あまり馴染みがない気がします。

なんででしょうか?

 




 

ハンセン病

 

 

1873年にらい病を発見した、ハンセン医師の名前をとりハンセン病となった。

もっとも古くから知られている病気らい菌が皮膚と神経を侵す感染症

治療薬の開発が進み、現在では完治する病気になっています。

 

日本では新規の患者は年間数名程度

 

 

完治する病気で、発病する人も稀なんですね。

 

 

症状

 

アトピー・湿疹の男の子のイラスト

皮膚にできる斑点が最初の症状。

痒みや痛みなどの多彩な皮疹知覚の低下

脱毛や発汗低下なども起こる。

知覚の低下から、気づかずに外傷や火傷ができていることも。

 

有効な治療法がなかった時代では、四肢や顔面の変形がおこっていたという。

このいった顔の変形により神罰だと人は恐れ、世界的に隔離が行われた原因にもなったそうです。

 

治療

 

治療は複数の抗菌剤を使用する多剤併用療法。

神経炎に対しては、ステロイド薬の内服などを行う。

 




 

ハンセン病患者の隔離

 

男性に対する差別のイラスト

日本で明治時代に隔離政策がとられるようになり、人権が大きく侵害されたそうです。

第二次大戦後も強制隔離の政策は継続されたのです。

 

療養所で暮らす元患者らの努力の末に、1996年に強制隔離が廃止されました。

 

日本のハンセン病療養所は国立が13か所、私立が2か所あります。

今も平均年齢85歳の1500名の入所者がいます。

殆どが治癒しているのですが偏見や後遺症・高齢化のため入所しているそうです。

 

 

らい菌

 

 

結核菌と同様の抗酸菌。毒力はない

感染力は弱い

たいていの人は自然に免疫がある

感染経路は不明。

増殖する速度が遅く、潜伏期間は数年から数十年

 

至適温度である皮膚を好み、末梢神経に親和性があるために皮膚や末梢神経に症状があらわれる。

内臓が侵されることは、ほとんどなく死に至ることは稀。

 

 

今は過度に恐れたりする必要はない病気なのです。

 

 

 




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