オウム病による妊婦さん二人の死亡。若い人でも亡くなってしまうの?
1999年から今年までに、国内でのオウム病の感染は388件、うち9人の死亡が報告されている。
2012年以降のオウム病の報告例は一桁台に減少しているとのことで、妊婦の死亡が確認されたのは今回が初めて。
そもそもオウム病って何?
オウムから移るの?オウム以外の他の鳥からも伝染るの?
鳥インフルエンザみたいなものなの?怖い病気?
オウム病
世界的に発生している。人の感染は飼育鳥からの感染がほとんど。
日本では、輸入鳥の多くがこの病気に感染している。
ほとんどの鳥種に自然感染がある。国内におけるクラミジア保有率は約20%程度。
オウム、インコ、ハト、カナリア等の糞に含まれる菌を吸い込んだり、鳥にかまれたり、口移しでエサを与えることによって感染。
4類感染症に指定されている。発症を確認したら保健所に届けないといけない。
症状
1~2週間の潜伏期間があり潜伏期後、突然の発熱で発病する。
初期症状として高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などの症状がみられる。
呼吸器症状として咳がでる。
インフルエンザの症状に似ているため注意。軽い場合は風邪程度の症状。
抵抗力の低い高齢者などでは重症になりやすい。
重症化すると、呼吸困難、意識障害、DICなどになることもあります。
心当たりがあれば病院に診てもらうときに、鳥を飼っていることを伝えましょう。重要な情報です。
治療を誤ると、重症化する恐れがあるのです。
予防
ワクチンはありません。
なるべく鳥は屋外で飼うことが大切。
鳥のふんの中に菌が排出される。
ふんが乾燥して粉々になると空中に浮遊し、これを吸い込むと感染します。
そのため羽や糞をこまめに掃除する。換気に気を付ける。
接触後は必ず手洗い、うがいをする。
口移しでエサを与えない。
鳥のオウム病の症状
運動量が低下する、餌や水を取らない、やせてくる、下痢などの症状。また、糞に大量のクラミジアが混じることになります。
こういった場合は動物病院に相談して下さい。放っておくと鳥は死んでしまう危険がありますし、飼い主の感染のリスクも高くなります。
きちんと飼育していれば、オウム病の心配はないので過剰に怖がらないこと。
ただし抵抗力の低下している妊婦さんや高齢者は注意してください。
犬や猫などと一緒で、きちんと知識を持ちきちんと飼育すれば問題ないと思います。
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