アレルギー患者が増加。給食による食物アレルギーも深刻。拠点病院を全都道府県へ。

日本小児アレルギー学会は6月16日、卵アレルギーの疑いでアトピー性皮膚炎になった乳児に生後半年から少量の卵を食べることを推奨すると発表した。生後6~8か月はゆでた白身を0.2グラムほどを毎日食べる。

 

 

 

アレルギーとは

身体の中に入ってきた菌を防いだりするための免疫反応が過剰に反応した状態。体を守るための免疫がマイナスに働くことによって自分自身を傷つけてしまう。

眼と鼻をこすっている人のイラスト(花粉症)

 

治療の一つとして減感作療法というものがあります。

 

減感作療法

 

アレルゲンをほんの少しづつ取り入れ、体に慣らし徐々に増やすことでアレルゲンにたいする過激な反応を減らしていく治療。

 

早くから卵を接種摂取することで8割が発症を抑えれるという研究結果があり、アトピー性皮膚炎と診断された生後6ヵ月未満の乳児に検査でリスクが高いとされた時に行う。

実施には必ず専門医の指導を受ける事

 

※卵アレルギーは食物アレルギーの中でで最も多い。

 

 




 

6月28日、厚生労働省の有識者会議で全国の都道府県に原則、アレルギー性疾患の拠点病院を1~2か所配置し、かかりつけ医との連携にて重症患者の受け入れや、患者・家族や学校の職員へ子供がアレルギーが出た時の対処の指導など行う整備に向けた報告書をまとめたとした。

 

 

報告書を都道府県に通知し、来年度から整備に着手するとのこと。

 

アレルギー疾患対策基本法

2015年にアレルギー疾患対策基本法が施行され、そのなかの指針で全国の治療対策の整備がありました。

 

 

対象疾患

 

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギーの6つ。

複数のアレルギー疾患の合併やアレルギーマーチ(成長とともにアレルギー疾患が次から次へと発症)などもみられる。

 

アレルギー疾患の患者の増加

くしゃみをしている人のイラスト(花粉症)

 

アレルギー疾患は国民の半数が持っていると言われています。

 

その数は、この20年で患者数は2倍に増加しています。

 

喘息が約120万人、アレルギー性鼻炎が約65万人、アトピー性皮膚炎は約45万人と言われています。

 

 

 




 

 

医療現場の現状

 

アレルギー疾患は原因の特定が難しい。アレルギー専門医が少なく標準的な医療を受けれず、誤った指導を一般病院やクリニックの医師から受けていることも多くあった

 

アレルギーの治療は、人手と時間がかかるのでのコストが上がり採算が取れない事も専門病院が少ない理由になる。

都市部に専門医が集中し地域格差が大きいと指摘されていたため、どの地域でも標準的な治療を受けれることが急がれていた。

 

上記の減感作療法についても、以前はアレルゲンの摂取は避けるべきとされていたのですが現在は接種していく治療が取り上げられているのです。

また、ステロイド薬の塗り方の指導についても専門医とは違った指導などがされていたそうです。

 

学校での食物アレルギー

 

2012年、乳製品にアレルギーのある子どもが給食でチーズ入りチヂミを食べて死亡する事故が起こりました。この時にはアレルギー症状が出現した後の教師の対応の遅れも指摘されています。

 

この事故が、アレルギー疾患対策基本法の施行に大きな影響を与えたのです。

実はこの事件で注目を集めましたが学校の現場では食物アレルギーによる事例が毎年多く発生しています。

児童100人に対し2人が食物アレルギーがあるとされていて、保育所や幼稚園でも食物アレルギーを持つ乳幼児がいる割合は高く、対策をしていても食事の配膳間違いも多く起こっているそうです。

 

また、給食を作る側にも負担が増えている現状があります。

 

過去の記事では映画館で表記忘れのため子供がアナフィラキシーショックを起こしたニュースを書いています。

 

教育者もアレルギーに対する知識や対応方法を、きちんと身につけることが求められているのです。

 

 

まとめ

おやつを食べる子供のイラスト

 

アレルギー疾患の患者が増加している。

 

専門医が少なく都市部に集中し地域格差が大きい。

 

教育の現場では食物アレルギーの事例の発生が起こりやすい環境にあり、対応する知識や技術も求められるようになった。

 

地域格差を無くし、標準的な医療を受けれるように整備を行う。

 

 




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