先週の6月1日から7日まではHIV検査普及週間でした。
エイズって最近耳にすることが減った気がします。
だけど決してエイズが減少しているわけではありません。
エイズの現状
実はHIV感染者・エイズ患者新規報告数は近年、年間1500件程度で推移しています。
累計も22000件を超えました。
しかも診断時に既にエイズを発症している割合が3割を超える高い水準が続いているのです。
エイズの検査
民間会社の実施するエイズウイルスの郵送検査があります。
病院に受診して知り合いに知られたくないときには頼ってしまいそうですね。
実は、この検査で2015年~2016年で陽性と判定されたのは248人いたとのことです。
しかし、医療機関受診を確認できたのは6人だったと厚生労働省の調査でわかった。
実際ほかの検査でも、検査して終わりという人も結構いますよね。
あなたはどうですか?気にしてますか?
電話して、結果聞きに来てくださいと説明してもなかなか来てくれない。
電話や文書で結果を言ってくれたらいいのに…という方もいます。
電話や文書は相手が確実に本人か確認できません。
検査結果は重要な個人情報になります。なので安易に対応することが出来ないのです。
悪い結果なら連絡くるだろうみたいな考え方の人もいるんでしょうね。
妻が検査に行った婦人科で、皆結果を聞きに来てくれないと言われたそうです。
しかし、妻に結果は〇日ぐらいに出るので聞きに来てくださいね。結果に異常があるときは電話します。
…ん?じゃあ、電話なかったら異常がないということだ。
…それを言うから皆、結果を聞きに来ないのでは(汗)と思ってしまいした。
献血でエイズの検査
以前に献血がHIV検査代わりに使われるという問題がありました。
日本赤十字社がそのことを防ぐために献血時の検査結果が陽性であっても告知しないと答えています。
エイズ 後天性免疫不全症候群
Acquired Immune Deficiency Syndrome
無症候群キャリアといってHIVに感染しただけでは症状がなく、この状態で経過する。
感染しても3ヵ月は抗体ができないので検査時には気を付けましょう。
HIV
HIV ヒト免疫不全ウイルス→免疫の働きを助ける細胞に感染し破壊する。
HIVに感染すると身体の免疫力が壊され低下する。それにより普通では発症しなかった弱い細菌やウイルスでも病状が出現する。
→日和見感染という。高齢者や重症患者で抵抗力が弱っている患者にも起こります。
23の指定感染症
カンジダ症、クリプトコッカス症、ニューモシスチス肺炎、コクシジオデス症、ストプラスマ症、トキソプラズマ脳症、クリプトスポリジウム症、イソスポーラ症、非定型抗酸菌症、化膿性細菌感染症、再発性サルモネラ菌血症、活動性結核、サイトメガロウイルス感染症、進行性多巣性白質脳症、カポジ肉腫、原発性脳リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性子宮頚癌、HIV消耗症候群、HIV脳症、反復性肺炎、リンパ性間接性肺炎 肺リンパ過形成
健康な人であれば発症しない23の指定された感染症のどれかに罹ったときにエイズの発症となる。
感染経路
一番多いのは性感染。世界としても原因の70%が性的接触によるもの。予防はコンドームを使用しましょう。
他には輸血や針刺し事故などによる血液感染と母親からの母子感染があります。分娩前に予防薬の内服や帝王切開、母乳を与えないなどの対策がされてます。
涙、汗、唾液などからは感染はなく一緒に日常生活を送る分には感染はしません。
治療
研究が進み進歩してますが、今はまだ一度感染すると完治しません。薬を飲み続け発症を抑える必要があります。
予防さえ、きちんんとすれば怖くありません。
保健所では電話相談や匿名検査を行っています。
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