6月18日

 

朝の目覚め恒例の手足の確認。
何度となく習慣的に行っている行為。

 

両手と右足の痺れ。
右手、右足の低下。

 

なかなか、治らない。
前に進まない。

 

いつまで
どこまで
症状の進行は続いていくんだろ。

 

 

 

 

目が覚めてきて、もう一度手足の確認をする。

 

ん…
重たい。

 

今日で入院一週間。
今日も症状は進行している。

両手と右足の動きと痺れ。
時折、痛みが走る。

 

 

舌の痺れ、むせ込み。
やっぱり治ってない…

 

 

 

ほどなくして、妻と子供がやって来た。
昼前だった。

 

月曜日だけど長男が来たのは理由があった。

心臓の検査のため

 

学校を休んでここの病院を受診。

 

結論は右脚ブロックは、ほうっておいても問題ない。
運動もOKだと言われた。らしい。

 

よかった。

 

とりあえず一安心。

長男はなんのことか判ってないのだろう。
気にせずゲームをしていた。

 

 

家でご飯の準備のとき、未だに僕のお箸まで食卓に並べてしまうという長男。

 

「わすれてたぁー」

 

わざとなんだろうか?

 

 

この日は朝早くから、看護師さんが言語療法士さんに連絡していてくれていた。

 

一昨日からの嚥下障害。
この解決のため。

妻には水分にトロミを付けるモノを買ってきてもらう。

 

だけど、トロミがあるものの方が飲み込みにくいんだよなぁ…

 

喉や舌の痺れを検査していく。
これには吐きそうになる。

次にゼリーを食べての確認。

ゆっくり飲み込んでみる。

 

ゴホッ。

 

喉に引っかかる。

駄目だ。
しんどい。

 

それから喉に聴診器をあてて、いろいらなアプローチで試してみるも変わらない。

 

昼御飯の時には作業療法士さんも来てくれる。
ご飯のとき手を上げれないので、いろいろ考えて道具など持ってきてくれる。

 

今日は手が動かしにくい。

親指周囲の痺れがある。
細かい動きが上手にできない。

 

膝にお皿のせて、膝に肘のせてうつ向くよう皿に口をつけて食べる。

見た目はかなり悪い。

おかずにあんかけを混ぜる。

 

もぐもぐ

…やっぱり不味い。

 

長男がパパに食べさせると言って買ってきた唐揚げ。

いい臭いだ。

せっかくなので衣を除けて中だけ食べる。

スプーンでもちあげる唐揚げ…

重たい…
こんなに重たかったけ…

口に運ぶ。

 

…美味しい。
病院以外のごはん。

こんなに美味しかったんだ。

長男もお弁当を広げて椅子の上でご飯を食べ始める。

 

僕が唐揚げを食べたことが嬉しそう。
そして、これは後で聞いたことだけど

 

家に帰って「パパとご飯を食べた」と長女に自慢していたらしい。

長女はずっと、ズルいズルいって言ってたらしい。

 

 

結論として、食事形態の変更になる。

ゼリー、ジュースは中止。
ご飯はオニギリから、ただの軟飯へ。
おかずはキザミ菜。
朝は牛乳の代わりにヨーグルト。

 

夕食から変更。
見た目は味気ないが、すごく食べやすくなった。

食べれなくて点滴だけは避けたいので、助かった。

 

 

 

 

 

午後からMRI。脊髄の検査。

 

MRIは初体験。

どんなんだろ?
閉所恐怖症だったら笑える。

車椅子に乗って移動。

うう、病人みたいだ。

 

MRIって長いんだよなぁ。
退屈せずす横になっていられるかな?

 

「横になってください。」

 

横になると身体くくられて、頭も固定される。
フェイスガードみたいなものはめられて土管の筒みたいものに移動していく。

手にはコールをもたされた。

 

「大きな音がなります。そのときは撮影してますので動かないでください。」

 

ヘッドフォンを当ててくれる。

お、よかった。
音楽でも流れるのかな?

 

撮影が始まる。

狭いなかに音が響く。
ヘッドフォンは、ただの騒音対策だった。

それでも、うるさい。
いろんな種類の音が次々と襲ってくる。

 

振動が身体に響く。
そして、蒸し暑い。

終わる頃には気持ち悪くなっていた。

 

今日は朝から頭痛と吐き気があって薬も二回飲んでたが、検査は身体にこたえた。

 

 

 

午後からリハビリの先生による感覚の検査。
部位ごとに触覚、痛覚など確認していく。
触れられて、はじめて痺れに気付く部位もあった。

今日は手が震える。

検査のあと、筋肉をほぐしてくれるマッサージが始まる。

手が温かく気持ちよかった。
人の体温が、すごく心地よかった。

 

 

 

頭痛と吐き気あるときは、だいたい体温が上がっていた。

入院中、平熱が35度台だったが辛いときは37度後半まで上がっていた。

 

夜になり左手の痛みと痺れが強くなる。
とりあえず、薬飲んで寝よう。

 

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