24日に妻と次男が退院した。
じつに5日ぶりにわが子を抱っこする。
いつもガラス越しだったけど、小さくて柔らかくて温かい…
目を閉じたまま、ただ大人しく眠っている。
この日は、子供の必要なものを揃えるためそのままお店まわり。
4店舗ほどでお買い物。
車の中は荷物でいっぱいになる。
七年ぶりになる子供。
まるで初めての子供みたいな感覚になる。
違うのは父と母としての経験があることと、七年前に比べていろんなモノが、安く便利になったこと。
そして、自分はこの命を守る責任があること。
だから、泣き言は言えない。
こんなに小さな小さな、わが子でも手や足が痛くなる。
それでも、しっかり抱っこした。
目を閉じたまま、動じることのないわが子を。
この日からやる事は増える。
診断書を入院していた病院にとりにいく。
お見舞いや出産祝いのお返しを選びにいく。
出生届けに、乳幼児医療の手続き。
たまっていた、日常的なやることも一つ一つ終わらしていく。
毎日毎日、身体はぐったり疲れて大の字になってしまっていた。
救いなのが、自分の病状が悪くなることはなかったこと。
それと、赤ちゃんが手間があまりかからないことだった。
グズったり、泣いたりはほとんどせずオムツに便が出てても静かに寝ている。
ほとんど目を開けてる顔を見ることはなかった。
猛暑日の続く暑い中、震える手を痛む筋肉やムセる喉と向き合い少しづつ回復へとリハビリを頑張っていく。