☆宣戦布告☆
夜が明け、いつもと同じように朝がくる。
…だけど、一つだけいつもとは違っていた。
「「「ざわざわ…」」」
校庭には沢山の生徒と教師が集まっている。
共通すること。
皆が学校の屋上を見上げ、指差していた。
ふふふ。
…気持ちいい。
皆が俺に注目している。
屋上にはデッカい旗が風にバサバサとなびいてた。
旗に大きく書かれた文字『志悠(自由)』
俺たちのメッセージの旗。その下に立つ8人。
俺は旗を握り、屋上から皆を見下ろしていた。
「お前らっ!何考えてるんだっ!!」
下から教師が叫んでいる。
来たっ!!
俺は一晩中寝ずに考えた決めセリフを叫んだ。
「俺たちは今日、教師(おとな)に学校(社会)に喧嘩を売る!!」
髪が風になびく。
天を指した後、人差し指を前に突き出した。
ビシッ!
…
よし、格好よく決まった!!
そう。
これは宣戦布告なんだ。