「ホウレンソウ」
報告、連絡、相談の事。
仕事をするために大切なことで、義務でもあります。
ホウレンソウが出来ない人は信頼されません。
とくに医療現場は1人で仕事をしているわけではなく、患者を含め多数の職種が関わりチームで医療が行われています。
自分だけ、または数人だけが知っていても情報を知らない人が対応した時に問題が発生します。
迷惑がかかるのは自分ではなく、他のスタッフや患者になるのです。
手に入れた情報を、迅速に共有できるようにすることは患者との信頼関がうまれ、また良い治療の提供と医療事故の防止になります。
その情報の共有ができていなかったり、間違えた情報だとトラブル発生の原因に…
見えない体の中の状態を取り扱っている医療は、情報の取り扱いを慎重に確実に行う必要があるのです。
しかし問題がおきたときは、知らなかったからでは解決はしません。
報告とは指示を受けたことの経過や結果を伝えること
指示を受けた時に内容をきちんと確認すること、その結果を報告、記録すること。
連絡とは情報を周囲に知らせる事。みんなで情報を共有すること。
その内容は入退院の日や検査日時、患者の希望内容や注意事項など多数あります。
相談とは対応で判断に迷う時に他の意見を聞いたり一緒に考えたりすること。
気になることがあったりする時に助言をもらいます。
方法やタイミング
ホウレンソウは内容によって適切な方法やタイミングが違います。
緊急性の高いものやミス・クレームなどは少しでも早く処理する必要があります。
内容によっては時間が経過すると意味のないものがあります。
急ぐものは口頭や電話などですぐに行いましょう。しかしこの場合間違う危険があるため内容を確認をすること。
大勢に伝えたい重要なことは資料など揃え会議で伝えたり、掲示板、メールなどで連絡したりなどの方法もあります。
伝えるために大切なのは結論から、経過は簡潔に。
経過や状況・原因は、結論を報告してから事実だけを伝える。 個人的な意見や推測は避ける事。
経過は5W3Hをつかって伝える。
いつ(when)どこで(where)だれが(who)何を(what)なぜ(who)どのように(how)いくら(how much)いくつ(how many)
※5W1Hだったり6W3Hというふうなパターンもあります。
ホウレンソウのエラー
・伝える情報を整理できずに全て詰め込んでしまう。結論を最期にいう。
・直接伝えずに〇〇さんに伝えておいてくださいと間に挟むと伝えたいことが間違って伝わってしまう。
・わからない事、迷う事を相談・確認をしない。
・報告、連絡自体ををしない。
連絡しない人の理由
自分のミスなどの都合の悪いことなので伝えない。
忙しいのにわざわざ言う必要がないと報告を遠慮する。
タイミングを逃して後回しになってしまう。
報告することを忘れてしまう。
自分のやり方を通したい。邪魔されたくない。 など
これらは個人の問題ばかりではなく、ホウレンソウを行いやすい環境をつくることが大切な事なのです。
また、報告をいつ・どの段階で行ったのかが重要です。
異変に気付いたのに患者の状態を報告しなかった場合、責任問題になることがあると思ってください。
所属の部署が変わったばかりや新人であったり、初めての事や自信のないことを行ったときに問題が発生します。
行為を行う時は最期に確認をきちんと行うこと。
それは、患者を護ることであり、自分を護ることであり、病院を護ることになります。
だけど人は忘れます。
そのうえ予定外の事が起こるのが医療です。
業務の合間の対応などすると特に忘れてしまうことがあります。
対策はその都度、メモを必ずとること。
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