群馬県の惣菜店からの集団食中毒で東京都内の3歳の女児が死亡した。
この事件で、系列店からの感染者は22人になりました。
この女児は8月11日に調理され、販売されたタケノコやエビの炒め物、天ぷらやきんぴらごぼうなどを家族ら11人で食べた。
数日して嘔吐や下痢が出現。東京の病院へ入院していた。
ポテトサラダなどを食べた人の感染が報道されてたが、女児は過熱した惣菜しか食べていなかった。
大きく広がったO-157の感染の問題。
過去記事
加熱調理されたものなのになぜ感染?
O-157は75度で1分以上加熱すれば死滅する。
しかしベロ毒素が産出されると、さらに過熱しないと不活化しないそうです。
工場
食品サンプル・従業員・調理器具
製造工場からは菌が検出されていない。
店舗
従業員・調理器具からは検出されていない。
販売方法
下準備を工場でし、店舗で加熱し販売していた。
菌が検出されず加熱した惣菜からも感染ということで、可能性が高いのは店内での二次感染。
この系列店は皿に盛られた惣菜を客がトングなどで自由に取る方式であった。
写真にはトングのない皿もあったり、皿のなかにトングが入っているものもあった。
惣菜に蓋はなく、取り分ける機材も使いまわせる状態。
レジ担当者を見かけない事が多かった。調理する人がレジに手袋をしたまま会計していた。
という報告が上がってきている。
市の調査では
トングを使いまわしていた。
まな板や包丁を使いまわしていた。
使用期限が5年前に切れている消毒剤が発見された。
マニュアルに不備があった。
従業員はトイレへ靴を履き変えず、調理場と行き来していた。
と、されている。
会社側はレジの時は手袋を2重にしていた。トングは2時間ごとに交換していたと説明している。
徹底できていたかはわからない。
衛生管理の面で、不安があったのかもしれませんが従業員や調理器具からは検出されてないのです。
感染源は?
女児の死亡した店舗での感染者は11人。8月11日に購入した人ばかりだった。
しかし、共通する惣菜はなかった。
埼玉の店舗からの感染者10人は2つの店舗で7日、8日に販売されたポテトサラダのみということで原因とみられている。
不思議なのはほかの店舗や他県でも同じ型の0-157が発生しているということ。
同じ型のO-157が11都道府県。遠く離れた香川でも発生しています。
O-157VT2株が8月14日から20日までで144件報告。
そのため厚生労働省は全国的な調査を行ことを決め都道府県に通知しました。
O-157の型
菌は分裂を繰り返しても遺伝子の形は同じ。遺伝子が同じということは、共通する大元の感染源であるということ。
この店舗以外でも発生し11都道府県に広がっているということは、この店舗だけの問題ではないということになります。
今回の問題をうけ、販売形式のガイドラインが見直される予定になっています。
衛生面で望ましいのはパン屋のように1人につき1トングや、店員が客の希望のモノを取り分ける方式などが考えられます。
女児が亡くなってしまったのは本当に悲しい結果になってしまいました。
同じ犠牲者がでないように、食品を取り扱う会社、そして働く人は意識をしっかりとしてほしいものです。
しばらくの間はバイキング形式の販売方法などは敬遠されそうですね…
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