朝日新聞による調査で病気の治療で使う装具の制作費で不正請求が相次いでいることがわかった。
その手口の一つは。頸椎カラーの請求で安眠枕を作っていたという内容。
これについては夜間用の頸椎の装具であると主張しているそうだ。
また、靴屋でオーダーメイドの靴を作るのに健康保険が使えると宣伝しているという。
オーダーメイドでつくると金額が高くなるが、保険が適用されると負担が減るという仕組み。
装具は医師の診断のうえで処方されることになっているので、そんな簡単に保険適応にはならない。
事実であるなら、医師も加担していることになる。
しかし、医師側には不正に加担するメリットは薄く、診療報酬にも装具を作ることが利益がすごく多くなるわけではない。
リスクの方が大きいと思うのですが…どうなのでしょうか…
治療用装具
患部変形の矯正用など治療を目的として医師の処方のもと使われる。
種類
腰などの圧迫骨折した時にコルセットを型取りし作成。関節用装具、足底板。四肢の切断などで義足などの作成。義眼など
適応
医師が治療上必要と認めたもので、書類の作成と作成時・完成時の診察が必ず必要。
職業上に必要なもの、日常生活やスポーツなどを向上、美容矯正などの目的のもの、補聴器など
症状固定後のもの、リハビリ目的のものなどは対象にならない。
支払い
代金は一旦全額支払います。
その後手続きにて、保健制度に応じた金額が返還されるようになっています。
健康保険組合の判断により、給付の対象とならないこともあります。
前回の作成から期間が短いと再支給はされないので実費になってしまいます。
予備がほしいなどの時は実費で買うことになります。
紛失時も、同じものは実費での購入になるので取扱いには十分に注意しましょう。
整形外科では
病院で診察を受ける。
↓
装具制作業者に医師より処方がでる。
↓
業者が患者の型取りや採寸を行い作成し、納品。
↓
全額支払い領収書を受け取る。医師より証明書を受け取る。
↓
保健組合に申請を行う。
↓
認められたら金額が返ってくる。
という流れになります。
治療のためというのが原則。
給付の期限は支払った翌日から2年間です。
金額
部位別での装具の平均価格は靴型がもっとも高く10万近く。
体幹装具が3万5千くらいになっているようです。
主な適用の装具として
治療用眼鏡及びコンタクトレンズ
小児の弱視、斜視、先天性白内障術後の屈曲矯正
治療用弾性着衣 術後の四肢のリンパ性浮腫治療のための弾性着衣を使用した場合
なども適応になります。
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