ヒアリ 火蟻 ファイヤーアント
南米原産。体長2.5ミリ~6ミリ。外見は赤茶色の体でお腹は黒色。
雑食性で、節足動物や小型の脊椎動物、樹液や種子などを食べる。
世界の侵略的外来種ワースト100。特定外来生物に指定されている。
※特定外来生物とは生体系や人体、農林水産業に被害をもたらす可能性のある国外由来の生物で特定外来生物被害防止法によって定められている。
環境省の指定にて哺乳類25種、鳥類5種類、爬虫類21種類、両生類15種類、魚類24種類、植物16種類等現在132種類だが今後も追加されていく。
「外来種を入れない、捨てない、拡げない」という外来種被害予防三原則があり飼育、栽培、保管、運搬、輸入が禁止されていて違反した場合は刑罰がある。
外来種の問題は今回に限らず、いままで起きていますよね。
どうして日本にいない生き物や植物が存在するのか?
海外から動物や植物をペットなどの目的で輸入する。
また、荷物や乗り物などに紛れ込んだり、付着して入国してくることもあります。
そして海外からの生物や植物がそれまでの生態系のバランスを破壊し、それまでの生物を絶滅させたり絶滅の危機に追い込んだりしています。
繁殖し大量発生により更に大きな問題になったり、農作物に被害をもたらしたりすることもあるのです。
火蟻は今回、国内で初めて発見され騒ぎになっているのです。
5月末に中国からの貨物船で運ばれた家電製品のコンテナの中に数百匹以上の数が巣を作った状態で見つけられた。そのため、卵や幼虫などもいたらしい。
消毒し死滅させたが、ヒアリが侵入した可能性は否定できない。
と環境省が発表した。
農作物などには注意していたが、巣が持ち込まれたのが家電製品であったことも今回の原因であったようだ。
火蟻は南米からアメリカ、オーストラリア、中国、マレーシア、台湾へと広がって定着し、日本では定着しないようにと警戒が続いている。
オーストラリアでは2000億かけて根絶させてる。台湾では14億かけたが失敗したとのこと。
では何が問題になるのか?
腹先の毒針と攻撃的な性格
強い毒を持つアリで刺されると死ぬことがあり、アメリカでは毎年100人以上が亡くなっている。
その毒は火傷のような激しい痛みが起こり腫れを生じる。
火傷のような痛みがファイヤーアントという名前の由来になっているが、見た目の赤茶色からという話もある。
軽度から重度の症状があって痒みや発熱、蕁麻疹などの症状がでます。
蜂と同じ成分の含まれたアルカロイド性の毒によるアナフィラキシーを注意する必要がある。
スズメバチと同じように注意が必要なのです。その理由は毒だけではく性格にあります。
攻撃的な蟻で小型の爬虫類を集団で食い殺してしまう。
とにかく素手で触らない事。
攻撃的なため触るだけで腹先にある毒針で何回も刺されることになります。
どんな場所に生息するのか?
女王アリやオスアリは風に乗ると20キロ飛ぶ。
大きな円錐状の蟻塚の巣で公園や農耕地、空き地など乾いた土の開放的な場所が好む環境。
繁殖力が強くて一匹の女王蟻が一日100の卵を生む。
子供の遊ぶ場所で大量に発生していたら、小さなアリということもあって警戒しにくいので怖いことです。
だけど、いつかは入国し定着されてしまうかもしれない状況にはかわりません。
死者を出す蟻のせいで安心して公園で遊んだりキャンプしたりが出来なくなってしまうことがあるのかもしれませんね…
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