埼玉医科大の心臓外科医の教授に手術を依頼したのに別の医師が執刀したとして総額1億円の損害賠償を求め、さいたま地裁川越支部に遺族が提訴。
当時64歳の女性の患者が手術から半月後の2014年5月に死亡した。
かかりつけ医から心臓手術のスーパードクターと有名であった教授を紹介された。
私が執刀するといわれ入院。手術直前になり、教授の指示を受けながら自分が執刀することになったと別の医師に言われた。
しかし、教授は手術に立ち会わなかった。
手術を受けたが、2週間後に心筋梗塞で死亡した。
弁護士でも、裁判官でも、遺族でもないので何がポイントになるかはわかりませんが個人的に考えるなら
患者は有名な先生だから安心してお願いした。
実際は立ち会ってもらえなかった。
これは、同意書等でなにか契約が行われていたのかどうかなんでしょうかね。
違う医師が執刀した。
2週間後に心筋梗塞で亡くなった。
簡単な手術だと言われ、2週間後という期間があいているが死亡したのはのは手術によるものなのか、手術は上手くいったのか、教授が手術していたら助かっていたのか。
など考えてしまいます。
訴訟に発展したということは遺族は今回受けた医療に不信感を抱いているということ。
説明が不十分だったり、信頼関係ができてなかったということ。
救急医、産科医、小児科医、外科医や内科医が減っているのは、訴訟という事が増えているというのも一つの理由だったですよね。
難しい問題です。
患者の求めるものと提供できるものの結果が必ずしも一致はしない。
患者は治ることを期待し医療者は今できることを精いっぱい行う。
求められるのは最高の技術。
誰だって一番腕のいい先生にしてもらいたいですよね。
だけど誰もが通る、ひよっこ時代。
Drに限らず、看護師や技師など新人の未熟な頃があり経験を経て腕を磨いていく職人。
でも、誰だって未熟な人の練習などにはされたくない。
当然です。
でも、それだと次が育たないし、一人に業務が集中しパンクしてしまう。
看護師だと採血などで言われるのが一番多いでしょうか?
失敗しないでよ!
上手な人がやってよ!
へたくそ!
痛い痛い!
求められる技術を常に提供できるわけではないし、未熟な人に処置を禁止なんてしたら未熟なままになってしまう。
患者を練習台にしているわけではないですが、未熟な人の対応だと代われと怒られる。
車の運転だって初心者の時があって、経験を経てうまくなっていく。
技術者だって、大工さんや料理人など職人だって見習の期間があって一人前になっていく。
以前、看護師は職人という表現をしました。
医師や看護師も得意な分野ができ、エキスパートへとなっていきますが辿り着くまでに経験が日知用です。
だけど、自分が技術を提供してもらうなら上手い人にしてもらいたいのは当然。
今回のニュースは考えさせられるニュースの一つではありますが、遺族は一番は手術してくれると言ってくれた先生がしてくれなかったという気持ちが強かったのでしょうね。
患者は常に最高の結果を求める。
医療者はそれに答えれるわけではない。
どちらも間違いはないのです。
このジレンマは決してこれからも解消されないんでしょうね。
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