予防接種の話を引き続き。
一時、話題になった妊婦による風疹の感染。
いったい、何が問題になるのでしょうか?
先天性風疹症候群
風疹に対する免疫のない女性が妊娠初期に風疹にかかったとき、90%以上の確率で赤ちゃんに傷害を残す病気のこと。
3つの障害がおこる可能性があります。
生まれつき耳が聞こえない。生まれつき目が見えない。心臓の奇形。
そして、それ自体の治療法がない。
なんで、問題になっているのか?
1979年~1987年生まれの人が法律の変わり目などのため、予防接種を受けずにいたことから20代から40代の男性を中心に流行した。
感染力がインフルエンザの5倍と言われており抗体の持たない、または低い妊婦の方が風疹に感染し平成24年~平成25年にかけて先天性風疹症候群の赤ちゃんが45人生まれた。
妊娠中の女性は風疹ワクチンを受けれないため、妊娠を希望する女性は妊娠前にワクチンを接種することで予防ができる。
ブラジルで去年話題になったジカ熱による小頭症の新生児のニュースを思い出してしまいますが、先天性風疹症候群はワクチンで免疫をつけておけば予防できるのです。
大切な、小さな命。護るために大切なこと。
風疹ワクチンの接種を妊娠前に受けておきましょう。
旦那さんもしっかりワクチン接種を。
はしか
感染力のかなり強いウイルスでウイルスに接触すると免疫のない人は100%感染します。
風邪のような症状がみられた後、39℃以上の高熱が出て顔や体に発疹が現れる。
1000例に1例ぐらいの割合で脳炎を合併。致死率は約15%
なんで流行しているのか?
日本でいちばん感染のリスクが高いのは、子どものときに1回接種しただけの昭53年~平成2年生まれの20~30代。
この期間では、はしかの予防接種が1回の接種。一度の予防接種では免疫が付かない人が5%未満いた。2008~2012年、中学1年生と高校3年生の年齢を対象に追加接種を行ったが、上記の年代がこれに該当しなかった。
妊娠中に麻しんにかかると流産や早産を起こす可能性がある。
風疹と同じように既に妊娠しているのであればワクチン接種を受けることが出来ない。
感染症は自分の身だけでなく、家族や大切な人に感染させないために予防接種を!!
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