目次
看護職員が、少なくとも10人の児童に対して、性的虐待や心理的虐待をした疑い
長崎県立こども医療福祉センター(諫早市)は、障害のある児童の診断や治療、療育を担う施設です。
しかし、この施設の看護職員が、少なくとも10人の児童に対して、性的虐待や心理的虐待をした疑いがあることが発覚しました。
この問題は、昨年夏に県が実施したハラスメント実態調査で情報を得ていたにもかかわらず、県や施設の対応が遅く、不十分だったとして、被害者の保護者や世間から批判を受けています。
被害を受けた児童の一人の父親は、自宅を訪れた施設の職員から謝罪を受けたものの、虐待の詳細や職員の処分などについては説明されなかったと話しています。また、県が発表した被害者数や虐待の内容についても、報道で知ったということです。父親は、「なぜこれほど対応が遅く、甘いのか」と憤りを表明し、県や施設に対して警察へ告発するよう求めています。
保護者説明会に出席した他の保護者たちも、「対応が甘い」「待てない。調査の期限を区切ってほしい」と声を上げるなど、不満や怒りを示しています。
一方で、施設には遠方から通う児童もおり、「私たちにとって唯一のよりどころ。世話になっている施設には強く言えない人もいるのでは」という声もあります。
コメント