10月10日は何の日か?
昔でしたら体育の日のイメージです。
あとは厚生省が改称した目の愛護デー。アイバンクが開設された日でもあります。
10を横にすると眉と目の形になりますね。
そして
転倒防止の日
これは、転倒予防医学研究会が制定しました。
10(TEN)10(とう)の語呂合わせです。
長野中央病院で70歳男性が入院中にベットから転落して右の太ももを骨折。自力歩行が困難になり安全管理義務を怠ったのが原因として提訴した。
事故の時に転落防止の体幹ベルトが十分に固定されていなかったため転落し、安全確保する注意事務を怠ったと主張している。
この男性は骨折し手術とリハビリを行ったが自力歩行が困難になりました。
高齢化、認知症により入院患者の転倒転落や点滴など管の自己抜去の問題。
本当に医療現場では苦しんでいます。
裁判ではどういった結果になるのでしょうか。
杏林大学保健学部の河村教授が転倒事故の1500例について分析。
4分の3が患者が自分で行動中の転倒だった。
夜間の排泄時の転倒と認知症患者の行動が多かったそうです。
また、転倒はゼロにはできないと言われています。病床1床につき年間1回の転倒が起こるそうです。
転倒・転落のパンフレットを作成し入院時に渡している病院も多くあります。
自宅で転倒し骨折した患者。
持参していた処方が別々の病院から睡眠薬が重複して処方されていたという話がありました。
高齢者は病気により処方が増え、多剤併用によりふらつきや意識障害、物忘れや食欲低下などが起こります。
複数の病院を受診しお薬手帳の管理も不十分な場合、薬の重複だったり禁忌薬が処方されてしまう事が…
75歳以上の4人に1人の割合で処方が調剤薬局1カ所につき7種類以上が処方されていた。
という厚生労働省の調査結果があります。
薬を6種類以上服用すると副作用の可能性が10%を超えるという調査結果が東大病院で報告されています。
医療費にもかかわることで減薬への取り組みも今、大切になってきているのです。
骨折と言えば先日、面白いデーターが出ています。
大阪医大や近畿大の研究グループのまとめによると大腿骨頸部骨折の発生率が中部から九州にかけての西日本で高く、地域差では最大で2倍あったと発表した。
レセプトの情報を全国で集めた国のデーターベースを活用し2015年の大腿骨頸部骨折の発生率を集計した。
全国では女性が299人、男性が89人で女性が多かった。
低かったのは男女とも秋田、青森、岩手、宮城、北海道。
食生活や運動習慣など関与してくるのでしょうか。
女性は閉経後に骨が脆くなっていき骨折しやすくなっていきます。
注意していても防げるものではありませんが、工夫し対策を考えていきましょう。
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