指差呼称
もともと鉄道の機関士・運転士が考え出したもの。
駅のホームで駅員さんがやっていますよね。
芸人さんがよく真似している動作です。
あれって、いったい何の意味があるのか?
1994年の財団法人鉄道総合技術研究所により、ボタンの操作をする試験で指差呼称の効果を検証しています。
それによると何もしない時に比べて、エラーを6分の1に減らす効果がありました。
指差呼称は意識のレベルを上げ、確認の精度を向上させる有効な手段ということなのです。
やり方
まず、目で対象物を見る。
腕を伸ばし指で差す。
声をだす。
耳で自分の声を聞く。
目と口と手と耳を使うことが大切なのです。
幼稚園でも園児に道路渡るときの安全確認で手を挙げて指差して声を出すことを毎日確認しています。
実際にするには恥ずかしい。
何で指差呼称が効果あるの?
効果
声を出し、手を動かすことで大脳が活性化すると研究で出ています。
声を出すことで口のまわりの咬筋が働き意識の緊張を高める。耳からも情報が入り行為の記憶が強化される。エラーに気づきやすくなる。
意識が自分の外に向けられ指差しで視線が対象に行きやすい。見間違い防止になる。
筋肉運動を伴う行動は意識に残る。そして遅延することにより慌てを防止できる。
こうやって見るとしゃべること、身体を動かすことって大切なんですね。
人は効率を求めるため、目の前の仕事をしながら頭は次のことを考えている。
これは、目の前の事への注意が下がりエラーが発生する危険が高くなっている状態になります。
何時間も集中力を高めた状態で作業は出来ませんよね?
同じことの繰り返しの作業を行っていると、エラーが発生しやすい状況になっています。
慣れることで、意識せず作業をしてしまうことがあるのです。
だから安全のため目の前に意識を取り戻すため指差呼称を行う。
見ているようで見てない錯覚を防ぐ目的があります。
指で差しながら声を出している時、その瞬間は注意や意識が目の前に持っていくことができる。
決して事故を0にはできませんが、事故を減らすことができます。
恥ずかしいからしたくない。
それなら、事故を起こさない自信がありますか?
ミスをしない自信がありますか?
恥ずかしいから出来ないのではなく、やらないことが安全を提供できないスタッフとして恥ずかしい。
あなたは恥ずかいので確認しない人と、きちんと確認を省かない人と自分がどちらのサービスを受けたいですか?
忙しいから出来ないではなく、忙しいからこそ指差呼称を。
自分だけに聞こえる声で、指差呼称をするのでも十分に効果があります。
私は一人でも、周りに人がいても必ず声を出し確認動作を行っています。
車の運転や自転車の運転でも同じですよ。
ながら運転は頭で違うことを考えている状態。
それは事故へのリスクが高くなっています。今はたまたま、起きてないだけ。
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