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看護ニュース アルツハイマー病新薬承認へ

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アルツハイマー病新薬承認へ

アルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」が国内での製造販売承認を得た。この治療薬は、日本の製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同開発したもので、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβというたんぱく質を除去することで、病気の進行を抑える効果が期待されています。

アルツハイマー病は、脳の神経細胞が壊れて認知機能が低下する病気で、国内の認知症の約7割を占めています。現在、アルツハイマー病に有効な治療法は存在せず、既存の薬は神経の働きを活発にして症状を緩和するだけです¹²³。レカネマブは、初めて原因物質に直接作用する治療薬となります。

レカネマブは、2週間に1回、静脈内に点滴で投与されます。対象は、軽度認知障害や軽度認知症と診断された人で、投与前に脳内にアミロイドβがたまっていることを検査で確認する必要があります。約1800人が参加した臨床試験では、18カ月の投与で、偽薬と比べて記憶力や判断力の悪化が27%抑えられたことが報告されています。

一方で、レカネマブには副作用もあります¹²³。薬を使った人の12.6%に脳内の浮腫、17.3%に微小出血が報告されており、これらは重篤な場合には死亡につながる可能性もあります。また、レカネマブは高価な薬であり、保険適用されるかどうかも未定です。

レカネマブは、今年7月に米国で正式承認されました。国内でも8月21日に厚生労働省の専門家部会が承認を了承しました。正式な承認後、数カ月以内に薬価が決まり、早ければ年内にも実用化される見込みです。

https://www.asahi.com/articles/ASR8P555QR8PUTFL00N.html

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