3月30日金曜日(雷)
…真っ暗な世界。
だけど初めてじゃない。
私は知っている。
この光の存在しない闇を…
《プシュープシュー…》
きかいのおと。
初めてじゃない。
聞き慣れたリズム…
《プシュープシュープシュープシュープシュー》
ごめんよ。
挨拶してくれてたのか?
…お久しぶりです
自分がどうなったか、理解していた…
身体が重たい。
《プシュープシュー》
結局逃げられない。
きかいのおと…
…
《プシュープシュー》
さすがに言葉がでない…
何て例えたらいいのか…
涙はもちろん出ない。
辛いのに笑ってしまいそうになる。
なにか大きな穴が、身体に開いた。
一瞬のキボウ…
光の世界…
そしてゼツボウ…
闇の世界…
《プシュープシュー…》
スゴロクゲームをしていて、一歩一歩進んでいた。
小さい目でも、ゆっくりゴールへ進んでいた。
ゴールが見えてきた。
油断した時にスタートに戻るマスに止まってしまった…
一瞬でふりだしに…
私はこんなにひどい罰をうけるべき罪を、何か犯したのだろうか…
わずかな、わずかなキボウを胸に
元気になれると、夢見たのに…
キボウを見せておいて、その分心へのダメージは大きい…
もう、どうでもいい…
体が苦しい
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい…
拷問だ。
闇の中、永遠に続く痛みと苦しさ…
なんでだ
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…
…なんでだよ
悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい
悔しいよ…
泣きたくても叫びたくても何もできない。
もしかして、私は地獄に落ちてしまったのか…
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