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4月14日土曜日(雨)

4月14日土曜日(雨)

《プシュ…》

やぁ、おはよー♪

 

 

 

《プシュー…ピーピー》

ゲホッ!

 

 

 

『大丈夫?』

あぁ、大丈夫。
痰で咳込んだだけだよ。

 

 

 

フワッと香る匂い。
何故か懐かしく感じた。

 

 

それは陽子のお気に入りの香水の匂い。

 

 

 

『もう、びっくりした。』

聞き飽きたはずのその声。
温かく、優しく私の心に響いてくる。

 

 

 

今日は久々に陽子が来てくれていた。

ただ、それだけの事なのにが嬉しい。

陽子の手の温もりが身体と心の苦しみを和らげてくれる。

 

 

 

《プシュープシュー》

おや、お前も喜んでくれるのか?

ありがとな♪

気づかなかったよ。

 

 

陽子が私の中で、とても大きな存在だったこと
陽子が私にとって支えになってたこと。

今は会える事。
それだけの事が嬉しい。




トントン。
ガチャ。


バタン。
バタン。



『ふぅー…よいしょ。』



何してるんだろ?



《プシュー…プシュー》



ごめん。
ちょっと静かにして。




『…だよ…うん…』



誰かと話してる?




《プシュープシュー》
『………よ…』




うーん…
よく聞こえないなぁ…







『……もう……』















『……死ねばいいのにね……』









……





 

 

 




シネバイイノニ?








シネバイイノ?






ウン。


ワタシモ…ソウオモウヨ。




 

 

 

 

 

 

 

 



私は何で生きてるんだろ?






誰にも望まれてないのに…
誰にも必要とされてないのに…



生きてる事が皆に迷惑かけてるのに…








なんで、私は生きてるんだろ?





こんなにも痛い思いして


こんなにも苦しい思いをして


こんなに悲しい思いして


身体をボロボロにされて







なんで生きてるんだよ?







《プシュープシュー》





そうか…


こいつに呼吸させられて…

無理矢理に生かされてるんだった。





だれかこの機械を止めてくれ…

だれかこの機械を壊してくれ…




どうか私の命を…止めてください。


どうか私の身体を壊してください。




お願いします…

 

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