4月7日土曜日(晴れ)
病気になってから嫌でも辛い現実を突きつけられる。
他人は自分の事をどう思ってるのだろうか…
嫌われてはないだろうか…
私は、小さな頃から周りの目ばかり気にしていた。
誰かの一言に不安になり
誰かの一言に落ち込み
それを気にして、胃が痛くなる。
自分なりに頑張って人付き合いをしてきたつもりだったのに
今、私はひとりぼっち。
優花ちゃんに見放されて
貴志には恨まれて
陽子も来なくなった。
きっと今までの積み重ねの結果が今。
人はいざという時こそ本当の自分を知る。
入院中見つめ合った自分の姿は
逃げてばかりの弱い自分
誰からも必要とされない孤独な自分
妬んで恨んでばかりの小さい小さい小さい自分
何も出来ない無力な自分
認めたくない…
だけど自分は自分から逃げれない…
病気の代わりに与えられた沢山の時間。
普段の忙しい時間の流れでは考える時間なんてなかった。
でも
与えられた時間の中で考えるのは絶望。
存在するのは常に不安。
身体に与えられたのは痛みと苦しさ。
最悪の事ばかり考えてしまうのは、心が壊れないためなのか…
少しずつ元気になっていく間も、ずっと恐怖が頭の片隅にあった。
だから、逆戻りした時
(やっぱりな…)
受け入れてた自分もいた…
でも…
それでも…
悲しいな…
苦しいな…
心が張り裂けそうだよ…
温もりのない世界に押しつぶされてしまう…
私は、ツいてるのかツいてないのかよくわからない。
生まれた時には心臓に穴が開いてた。
小さい小さい穴。
手術も必要なく自然に塞がった。
幼稚園のときボールを追いかけて、気がつかずに谷に落ちた。
怪我したけど対したことなかった。
小学生のとき、川に泳ぎに行って流された。
一緒にいた友達に助けられ骨折ですんだ。
神社でかくれんぼしてたら、釘が出ていて目に刺さった。
白目が傷ついたけど、失明はしなかった。
中学生の時に悪ふざけで、同級生に耳を叩かれ鼓膜に穴が開いた。
聴力はたいして落ちず穴は塞がった。
高校生になって、山で後頭部をアブに噛まれた時は血圧さがり目の前が真っ白になった。
点滴で助かった。
ただ、それからムカデに噛まれても全身に蕁麻疹が出るようになった。
だから
きっとさぁ
今度だって
後で笑い話にできる日が来るって信じてるんだよ。
心も
躰も
耐えてくれるはずだよ。
きっと…