2月18日日曜日(晴れ)
《プシュー…》
…ーん。
んーん。
おと。
きかいのおと。
…
何か永い間寝てた気がする。
音も光も何もない闇…
頭が変にすっきりしてる。
…
《プシュープシュー…》
何だろう。
何かが違う感覚がする。
何だろう。
この感覚。
空気感。
何故か心地いい。
温かい。
近くに人の気配がする。
手。
温もり…
すごくすごく懐かしい。
こんなに心地よいものだったのかな。
…すごく落ち着く。
何で?
今まで温もりなんてわからなかったのに。
今、この手に感じるのは何だろ?
「絶対助けるからな…頑張れ。」
声が聞こえた。
小さい小さい機械の音にかき消されそうな声。
でも力強い。
ゆっくり声のした方を見てみる。
私の右手をそっと握っている手が見えた。
感じてた温もりは人の手だったんだ。
人の体温ってすごく気持ちいい。
こんなにも気持ちを和らげてくれる。
人が抱き合ったり、子供が抱っこをねだったりするのって体温を感じれるからなのかな。
真っ暗な部屋。
だんだん目が慣れてきた。
よく目を凝らすと人がうっすら見えてくる。
誰?