私は…
河田さんが寝たきりになってしまった事…
本当は防げたんじゃないかって…
河田さんの人生を変えてしまったんじゃないかって…
無意識に目をそらしていた事。
正面から見つめると涙がこみ上げてきた…
「…あれ?優花、何で泣いてるの?」
私の様子を見て、真希が慌てて頭をなでてくれた。
最後までニコニコしていた河田さん。
ゴメンなさい…
私の力不足で…
私の不注意で…
考えれば考えるほど自分の責任の気がする…
考えすぎだと言い聞かせても
責任を感じてしまう…
真希が優しくしてくれる程、私は涙が止まらなくなってしまった。
そんな私に加奈がコツンと頭を叩いた。
「まだ何も終わってないじゃん。」
「え?」
その言葉の意味。
私は解らなかった。
…ふぅ。
家に帰っても何もする気が起きず…
ゴソゴソと布団にもぐり目を閉じた。
…
河田さん。
もう一度、会いに行こうかな…
会って謝りたいな。
謝っても仕方ないけど謝りたい…
…
あれ?
実習は確かに終わった…けど河田さんはまだ病院にいる。
!
だったら、まだ取り返しのつかないなんて事ないよ。
実習なんて関係ないよ。
加奈の言葉の意味が今わかった。
やれる事はきっとまだあるはず。