茨城県大洗町にある研究施設内で袋の中から放射線物質の粉末が漏れ出し作業員5人の手袋や服などが汚染されたトラブル。
放射線と聞くと、福島の原発事故からどうしても過敏に反応してしまいます。
それほど、大きな出来事だったので当然だと思います。
大洗研究開発センター作業員の被ばく事故で肺から2万2千ベクレルの放射線物質プルトニウムが計測された1人の職員の体内に取り込んだ放射性物質の総量を36万ベクレルと推計し、前例のないレベルの内部被ばくのため長期的な健康影響について調べるとした。
職員は鼻から気管支を経て血液に入り込み内臓や骨にも取り込まれている可能性があると、された。
その後、身体を洗って検査すると5人の職員の肺からはプルトニウムは検出されなかったとある。身体の表面に付着していたプルトニウムを十分に除ききれないまま計測していたので過大評価していた可能性があるとのこと。
医療被曝
診断や治療のため放射線にさらされることです。
レントゲン検査、CT検査、PET検査、造影検査、放射線治療など
影響が考えられるものとして
精巣や卵巣は不妊に。
脊髄は造血機能低下。
目の水晶体は白内障に。
胎児は奇形、重度精神発達遅滞の危険が考えられる。
人は自然放射線にて日常的に被ばくしている。
1年で2.4ミリシーベルト、場所によっては10ミリシーベルト。
医療ではレントゲンで胸部が0.04ミリシーベルト、腹部が1.2ミリシーベルト、CTで腹部が7.6ミリシーベルトになります。
エックス線検査では身体に影響が出るという量より、はるかに少ない量を使用しています。
検査、治療にきて病気になるなんてことがあってはいけないので、身体に影響出るような放射線を浴びることはありません。
なので医療被曝に対し、必要以上に心配することのないようにしてください。
もし放射線治療を行う時は、放射線による副作用よりも治療による効果の期待が大きいから選択します。
ではスタッフはどうなのか。
放射線技師、医師、看護師などが接する機会が多くなります。
放射線には防護の3原則
距離 遮蔽 時間
つまり出来るだけ放射線から距離をあけて、浴びる時間を短く、できれば壁やプロテクターなどで防護する。
遮蔽のために鉛入りプロテクター、鉛入りエプロンの使用、鉛入りメガネ、鉛入り手袋などがあります。
働いて当たり前になり感覚が鈍くなるのではなく、きちんと意識し対策・予防を忘れないようしましょう。
結婚前の若い方や妊娠しているスタッフは特に自分の子供のために、防護を忘れずに。
妊娠している方は、業務から外してもらいましょう。
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