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山形県で自宅で除草作業を行っていた70代女性がつつが虫病を発症した。39度台の発熱などの症状で5月22日病院へ受診。血液検査の結果、つつが虫病と診断された。
以前、マダニによる重症熱性血小板減少症候群の記事を書きましたが今日は違うダニのお話しになります。
つつが虫病
ダニの一種であるツツガムシの幼虫に刺されることにより起こる感染症。
1生に1度だけ温血動物から栄養を吸い取らないと成長ができないので、吸着相手を求めて地面をはい回る。
草むらに身を潜めて、人間や動物が通ると身体を刺して体液を吸い込みます。
吸着されても大きさは0.2㎜ぐらいで痛みや痒みもないため気づきくい。
感染しやすい時期は、ダニの活動する春〜初夏と秋〜初冬が多い。北海道や沖縄では少ない。
症状
刺されて5~14日後に38度以上の高熱が出る。
皮膚に刺された後のかさぶたがみられる。
その数日後に体幹を中心にした発疹が出現。
これが3徴候と言われています。
ツツガムシが好む部位は、陰部、内股、脇の下、下腹部などの柔らかくいくらか湿ったところで、そこに周囲が赤く1~2センチの黒色の刺し傷(かさぶた)が刺されたあと。
頭痛、筋肉痛、全身の倦怠感、目の充血、喉の腫れ、リンパ節の腫れもみられます。
予防
田畑や山林、やぶ、河川敷などに立ち入る場合は素肌を露出しないよう長袖、長ズボンの着用。
なるべく草むらに直接座らない。
虫よけスプレーなどを使用する。
作業後は入浴しダニを洗い流す。
この辺はマダニの予防策と同じですね。
治療
治療で抗菌薬を投与します。
早い時期に治療することで治癒は早いですが、遅くなると重症化し死亡する危険がでます。
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