高松市のショッピングセンターで女性の車椅子が転落し、76歳の女性が巻き添えになり全身を強く打ちつけ死亡した。
エスカレータで車いす使用による事故
店内にあった貸し出しの車椅子を足が不自由な79歳女性が座り、81歳の夫が押してエスカレーターに乗った。
次の階に着いたところで、エスカレーターと床との段差でバランスを崩し後ろへ転落した。
妻は肋骨骨折、夫は手に軽いけがをした。巻き込まれた女性が腰椎骨折による出血性ショックだった。
事件当時は三人だけがエスカレーターに乗っていた。
状況
夫は目の前にエスカレーターがあったので利用したと話している。
状況はエスカレーターの高さが五メートル、幅は1メートルのサイズ。
車椅子のご利用はご遠慮下さいと看板があり10メートル先にはエレベーターがあった。
夫には妻の体重と車椅子の重さがかかり支えることになり、段差により支えきれずバランスを崩す。
ちなみに、エスカレーターでの車いすの使用は法令では禁止されてない。
車いすの使用方法マニュアル
香川県の福祉協議会でエスカレーターに車椅子で乗るマニュアルを、イラスト付きでWebで載せていたが事故を受け削除された。
エレベーターのない建物での使用を考慮し、危険を伴いますので注意が必要ですとしたうえで冊子も配られていたが今回のことをふまえ見直すことになった。
エスカレーターの事故
実は都内だけで、年間1000件以上発生しているそうです。
転倒による事故が7割以上。
60歳以上が半数以上。
交通機関での事故が半数以上。
手すりを持たないことや、歩行中による事故が9割。
事故の多い場所はステップ(階段)。次いで乗降口。
毎日、何件も事故は起こっているということなんです。
どんな事故が起こるのか?
子供がエスカレーターを走ったり飛んだりすることによる事故。
ふざけて上半身をエスカレータの横へ乗り出し、隣の出っ張りや天井などにぶつかる事故。
紐や服、マフラーなどが挟まる事故。
出口で立ち止まる人により、行き場が無くなり転倒や転落する事故。
縁に立ち、靴などが挟まれる事故。
緊急停止時や、上からモノや人が落ちてきてバランスを崩す事故。
ベビーカーや買い物カート使用によりバランスを崩し起こる事故。
指がはさまり切断したり、ベビーカーの赤ちゃんが大けがしたりの報告もあります。
暗黙のマナー片側空け
片側に行列で乗り、空いた片側は歩く人が通っていく。
よく見る光景ですね。
大阪周辺は右立ち、それ以外は左立ち。
この行為に、やめようと呼びかける声が聴かれるようになっています。
障害があってベルトが掴めない、子供と手を繋ぎたい。
そういった人たちのためにも東京都理学療法士協会が訴え、チラシ配布やシール投票を行っています。
もともと、エスカレーターは歩くようには設計されていません。
段差があり転倒しやすい。
人やカバンにぶつかりバランスを崩す。
片方に行列ができるので歩きたい訳ではないが、歩かざるおえない人もいます。
実は歩かずに間隔を詰めて乗る方が輸送力が上がると言われています。
海外の実験では歩くより立ち止まるほうが早くなった結果があり、片側空けは効率が悪いという話。
東京パラリンピックに向け、強制的に使用されるベルトを決められるのではなく体に合わせた立ち位置を選択できるように。
車椅子対応エスカレーターはありますが、現状ではなかなか普及や積極的な使用はむずかしいモノみたいですね。
まとめ
エスカレーターの事故は年間でも多く発生している。
高齢者の事故が多く、内容は転倒が多い。
段差や立ち位置に注意し、出口付近での人の動きにも注意が必要。
車いすだけではなく、買い物カートやベビーカーも使用は禁止。事故が起こっている。
片側空けの暗黙のルールは輸送率が下がることと、子供を持つ親や障害者にとって怖い思いをしていることがある。
便利なものは危険もつきものです。使用法を守り自分も他人も怪我のないように気を付けましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
片側開けを薦めていた阪急電車 大阪市営地下鉄は 障害者 高齢者の並んで乗りたいとの要望があってから アナウンスやめたそうです。今は立ち止まる人が歩く人を気遣って 無理に片側を開けている状態。本来エスカレーターは階段を利用する事が困難な人たちの為にあるバリアフリー。歩く人こそ立ち止まって安全に乗ってる人を気遣ってほしい。エスカレーターは歩く人のものと言う考えを改めて欲しいです。まず 歩かないで。
歩く人こそマナー守って
まず歩かない。人に当たらないようにする。当たったら謝る。立ち止まっている人がいたら押し退けない。後ろに立ち止まる。通してもらったらありがとうスミマセンとひと言言う。これがマナー。当然のように歩かないで。