山本化学工場が国内でつくったアセトアミノフェンに中国製を1~2割混ぜ製薬会社に出荷していた。
山本化学工場は従業員30人ほどであるがアセトアミノフェン製造のシェア8割を占める最大手。
医薬品医療機器総合機構には全量を国内で生産と申告していた。
安価な中国製アセトアミノフェンを混ぜていたことは無届であったため医薬品医療機器法違反にあたる。
現在は製造を中止し出荷を自粛しています。
このことでアセトアミノフェンの供給が足りなくはならないのでしょうかと心配してしまいます。
ちなみに企業からは生産が間に合わず、数年前から混ぜていたとのこと。
現在のところ使用されていた中国製のアセトアミノフェンの品質に問題はなく健康被害も出てない。
アセトアミノフェン
体温中枢や中枢神経に作用し解熱・鎮痛効果。血管の拡張により身体から熱をのがします。
頭痛、解熱に効果があり、痛み止めや風邪薬に使われています。
脳に作用し体の部位には作用しないため消炎鎮痛の効果は弱く炎症が強い場合には効果が薄い。
体への負担が少ないのでインフルエンザのときなどにも使用できます。眠たくなったりせず、胃腸にも負担が少ない。
そのことから、高齢者や小児、妊婦さんなどの消炎鎮痛剤に用いられることが多くなります。
しかし妊娠後期には避けた方がよいといわれています。
アセトアミノフェンの成分で作った薬は安価で安全な薬として広まっています。
アセトアミノフェンの含まれる医薬品
カロナール
コカール
アセトアミノフェンが使用されている市販薬
アクラスノーシン
小林製薬ハッキリエース
武田CHタイレノール
塩野義製薬セデス
全薬工業セミドン
ライオンバファリンの一部
大正製薬ナロンと大正トンプク、パブロン
ゼリア新薬工業エグソフト
第一三共ヘルスケアサリドンエース
日本臓器製薬ラックル
佐藤製薬こどもリングルサット
これらアセトアミノフェンが使用されている薬剤であって、今回の山本化学工場からのアセトアミノフェンが使用されているというわけではありません。
ご注意ください。
使用されていた中国製のアセトアミノフェンに問題は無いと発表されていますし健康被害も出てないので必要以上に控える必要はありあません。
偽造されていたことは許せないし、安心・安全を信じれなくなる行為です。
そして安価な中国製を混ぜることで利益を得ていたと疑われても仕方ないと思います。
被害を受けた製薬会社からしたら、信用を裏切られた形になるのでしょう。
食品偽装が一時期問題になり次々と発覚しましたが、薬品の方で同じことが起こらないようねがいます。
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