入院。
こんなに早くに、また入院することになると思わなかった。
経済的なこと考えると個室は選べない。
同室者へのストレス。
だけど、これはお互いさま。
耳栓や音楽をイヤホンで、聞く事で少しでも気にならないように対応。
問題なのは
治療費による生活への負担。
そして妻への負担。
家族に与える影響…
症状は落ち着かない。
手も足も、おもたい。
他人のモノのように怠い。
関節が…筋肉が痛い。
触れると皮膚がピリピリする。
例えば、麺を啜ろうと箸で持ち上げるだけで重たくて仕方ない。
水の入ったグラスが腕にこたえる…
普段、決して感じることのない重力による体への苦痛。
リリカカプセルが増量したけど、治まらない痛みと痺れ。
入院の前日も変わらなかった…
憂鬱な気分で迎える。
あの場所に戻る…
百円ショップで日用品や、スーパーで安く飲料水などを揃える。
大きな荷物を抱えて病院へ。
手首にはリストバンドを装着。
案内され病棟へ向かう。
エレベーターが気持ち悪い。
リリカカプセルの副作用。
動いたり止まる度にめまいが強くなる。
病棟に着くとスタッフが驚いている。
準備するからロビーで少し待ってほしいと。
？？？
なんでも女性のところに印が付いて予約になっていて男性が来たので大慌てになったらしい。
なんだそりゃ…
バイタル測定、入院までの経過、書類等々一通り済ませて一息。
昼食を食べる。
前回と同じ呼吸器内科の主治医と今回は研修医の方が挨拶にくる。
そして薬剤師。
点滴は前回と同じ量を明日から開始するとのこと。
…え？
明日から？
だったら入院も明日でよかったんじゃ？
点滴以外に治療がないし、予約の入院だったのに準備できてなかったんだ…
妻と次男が帰り、ベットに横になる。
天井をボーッと見上げる。
前回と同じ病室。
何もする気がしない。
しんどい。
テレビを点けることすら面倒くさい…
入院して患者になるじゃないけど、なんか…一気に疲れた。
現実感がない。
自分の置かれてる状況がなんか他人事みたいで…
認めたくないのもあるんだろう。
未だに慣れない…
夜。
頭元の電気が切れてて、小さな灯りが点かず真っ暗。
なかなか寝付けすに、それでも巡視の足音が聞こえると何故か寝たフリをしてしまう…
…眩しい。
懐中電灯が顔に当てられる。
それでも寝たフリ。
お腹空いたなぁ…
病院食は物足りず、全部食べても全然足りない。
もともと２食分くらい食べるほうだから、味は我慢できるけど量が欲しいなぁ…