この日も目眩と吐き気が続いていた。
う…
車の停車や発進・カーブの度、吐き気が強くなる。
~~♪
夕方、電話が鳴る。
「螢さんですか?」
保険事務所からの電話。
「先生の記載だけでは解りにくいので確認したいのですが、今の状態はどうなんですか?」
傷病手当の申請に対しての、病状の確認だった。
「場合によって、一時審査のため給付が停止することもあるかもしれないです。」
休養が長期になっていることを釘をさしてくる。
休みの期間が長くなるほどに、こういった質問など増えてくる。
正直なところ、一日だって早く復帰したい。
病気と嘘ついて傷病手当もらっても、金額が多くないので生活なんて出来ないのに…
怪しまれて、支払いを遅らされると生活に直結してしまう…
ドクターに書類をもっと詳しく書いてほしいとか
直接、症状を主治医に聞きたいなど注文を次々と言ってくる。
仕事として、不正受給のないように理解は出来るけど…こちらに気遣いの言葉はなく
辛い電話だった。
社会復帰できないことは症状の苦痛だけでなく、違う悩みをもたらしていた。
だけど、仕方ないか…
僕自身が、ある程度早くに復帰できると甘くみていたんだ。
周りだって同じなのは、当たり前だよね。
だから、普通に考えたら仕方ない。
とにかく、明日は検査。
何か進展して欲しい。
今晩と明日は、痛み止めの内服を飲まないでにてみよう。
飲まなくても痛みや痺れが治ってるのか?
吐き気やめまいは薬の副作用なのか?
それを、確認することができる。
何より、手足の悪い状態できちんと検査を受けたかったかったから…
不安と期待が混じる複雑な気持。
何も異常ないなら
喜んでいいのか?
だとしたら、痛みや痺れは何なのか?
そして、異常があったなら
悪くなってるか、違う病名になるということ?
だけど、客観的に皆に辛いということが証明することができるということ。
どちらに、転んでも苦痛は苦痛。
それなら、きっと原因がハッキリした方がいいんだろう。
明日には、何か変わってることを願って…
おやすみなさい。