厚生労働省が2016年国民生活基礎調査の結果、介護を必要とする人と、同居する介護者の年齢が共に75歳以上の割合が3割を超えたと発表。
介護とは
介はたすける、世話をするという意味があります。護はまもる、助けるという意味。
高齢者や障害がある人、病気の人のお世話をすることです。
食事の介助、排泄の介助、着替えの介助、移動の介助、入浴介助などを行います。
介護は体力を必要とし体に大きな負担がかかります。
現在、介護を必要とする人を介護する人の65歳以上の割合が5割を超えています。
核家族、高齢社会のために高齢者だけの世帯が増加し介護者の高齢化が増加するのも当然になります。
高齢化社会で今、急速に問題になっている
老老介護
高齢者が高齢者を介護すること。
例えば高齢の夫婦で配偶者の介護を行っている。
高齢の兄弟、姉妹が介護を行っている。
高齢の親子が介護を行っている。など
そして、今より問題となってきているのが
認認介護
認知症の高齢者を認知症の高齢者が介護すること。
認知症患者は65歳以上の10%ぐらいの高齢者の数が報告されていますが、症状があっても病院で診断を受けてない高齢者も沢山います。
認知症が強いと食事やトイレなどの日常生活も、受診や内服などの医療も管理ができなくなれば介護として良い環境にはなりません。
つまり認知症の方が介護を行うことは事故が起きやすい状態であると考えられます。
例えば極端な話ですが詐欺に遭っても気付かなかったり、火事や車の事故などがおきてしまったり、栄養状態の悪化や病院受診がおろそかになり病気になって亡くなっていても気付かないかもしれません。
介護者の負担の大きさ
介護には体力が必要です。介護には時間が必要です。介護にはお金が必要です。介護にはストレスがかかります。
介護の疲労から病に伏し介護される人と介護する人が共倒れになってしまったり、苛立ちから虐待へと結びつく事になる危険があります。
介護の負担を減らす
真面目な人ほど、人に頼れず負担を抱え込み逃げ場がなく追い込まれてしまいます。
長く終わりのわからない介護だからこそ息を抜く事を必ず行いましょう。
介護保険を申請し、介護サービスを上手に利用する。訪問やショートステイの利用。
これにより介護者の負担が軽減し、介護から解放される時間がつくれる。
行政などに相談する。
ケアマネジャーや地域包括センター、役場の窓口などに相談し何かアドバイスを受けたりサービスを受ける。
自分の子どもや介護が必要な人の親族に頼る。
子どもの仕事や家庭に迷惑をかけたくない、ほかの人に負担をかけたくないと考えてしまいますが時には頼り協力してもらいましょう。
なぜなら多重介護の問題も増えているのです。
多重介護
1人で複数の人を同時に介護すること。
介護者の5人に1人が該当すると言われています。そして介護に時間も費用もかかり、仕事も辞めることになってしまう問題。
今は介護費、医療費の増加、介護される人ではなく介護者の健康面、精神面での負担の大きさも心配されています。
介護するために仕事が出来なくなると、その結果社会にとっても影響がでてきます。労働者の減少、税収の減少、生活保護の増加、虐待などプラスなことは何もありません。
現在の少子化、未婚率の増加が拍車をかけ、介護の問題は他人事ではなく自分の身にかかってくるということを心して一人ではなく家族で社会で支えれるような対策が今から必要なのです。
まとめ
高齢化により介護者の高齢化も問題となっている。
認知症も増加しており、認知症の高齢者が介護を行うことで更に事故が多くなる。
多重介護という新しい問題が増えている。
介護は負担が大きいので行政などに相談して、少しでもサービスを活用する。
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