4月28日土曜日(曇り後晴れ)

4月28日土曜日(曇り後晴れ)

「あなた、喪服そっちにかけてるわよ。」

「ああ、陽子。ありがと。」

 

 

ふぅ。
葬式って苦手なんだよな。

だけど顔出さないわけにもいかないしな。

 

 

「ほら、早く。」
「ぱぱぁ。」

綾も制服に着替えて待っていた。

 

 

「はいはい。」

えっと…誰がなくなったんだっけ?

 

 

何かみんなニコニコ笑ってて泣いてる人いないな…

可哀想にな…

 

 

…あれ?
私、喪服着てたはずがなんで白い着物着てるんだ?

 

 

!!

えっ?
遺影に写ってるのは

 

 

私…じゃないか!?











 

 

 



《プシュー、プシュー》




うぅ…

身体がまだ震えてる。



夢なのか現実なのか、判らなくなっている。



グルグルずっと同じ事ばかり考えてるから夢にまで…



いつも想像するのは自分が死んだ姿…



ただ流れる時間の中で他にする事がないから

考えてしまう



でも
どんなに努力しても、元気に働く自分の姿は浮かんでこないんだ…



最期の瞬間
誰も傍にいない
ベッドの上で一人寂しく息を引き取るんだ…






悔しい…

夢でさえ元気になる事ができないなんてさ





せめてさぁ



せめて、夢でぐらい幸せにしてくれてもいいのに




《プシュープシュープシュー》




何で私なんだ…



いまだに何でこんな事になったのか理解できない…


自分のこんな姿を想像なんてできなかった…




みんなと私は何が違ったんだろ?

いったい私の何がいけなかったのだろ?



わからない。


ただ運が悪かったのか。





…もう、どうでもいい


だってさ

どうしようもない事
やり直しの効かない事
もう仕方のない事




だから

周りがあきらめようが

周りから死ねと言われようが




もう関係ないんだよ。




生きるんだ。


生きる事だけは最後まであきらめない。



それが迷惑だったとしても
最後まで
最後の最期まで



生きたい




今だけだったとしても
精一杯生きる

動けない躰でも
それしかできないからこそ



私は死なない

 

 

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