戴帽式
看護教育課程において一定の科目を履修した看護学生が実習に行く間近に行われる儀式。
もともと西洋において修道女が茨で作った冠を被って、自分の一生を神に身を捧げる誓いをたてる儀式を手本にはじまった。
ナイチンゲールの時代から始まり日本では、大正5年に初めて行われたとされています。
この儀式に欠かせないものと言えば「ナイチンゲール誓詩詞」と「キャンドル」だと思います。
キャンドル
キャンドルはナイチンゲールが戦場で傷ついた兵士を灯りを手にしながら夜も看護したことにならったもので、看護の灯火を受け継ぐ厳粛な儀式です。
ナイチンゲール誓詞
「看護師の行動の規律」として世界的に知られるようになりました。
実は、ナイチンゲールが作ったものではありません。リストラ・E・グレッター夫人を中心として「ヒポクラテスの誓い」を参考にして作られました。
現在の看護・医療業界において適切ではない表現や不足している内容などが目立つことが指摘されています。
ナースキャップ廃止の影響
それでも振り返ったときに看護学生での1番の思い出になるのが戴帽式です。
近年、ナースキャップ廃止により戴帽式を廃止した学校もあります。
またはナースキャップを付けない戴帽式も行われるようになってきました。
キャンドルの灯だけを受け継ぐ形をとるセレモニーを実施しているところもあります。
それでも戴帽式を行う看護学校が存在しているのは、ナイチンゲールの精神を受け継ぐという意味を持つからです。
ナースキャップの廃止は戴帽式とうい儀式にも影響を与えることになったんですね。
戴帽というのにキャップがないんですもんね。
暗い部屋のなかで、キャンドルの灯りが揺らめき、ナースキャップを初めて着け、みんなでナイチンゲール誓詞を声に出す。
ナイチンゲール誓詞を学生の時、頑張って覚えたものです。
男子看護学生は?
戴帽式で男性はナースキャップを着けるのか?
学校によって対応は違うみたいで、校章やバッチをつけたり、ハンカチを渡したり、一応白い帽子を身に着けたりといろいろみたいですね。
戴帽式が完全になくなるのは寂しいもので、ナースキャップみたいに消えていくことないようにと個人的には願います。
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