入れ墨 刺青 タトゥー
道具を使って皮膚に傷をつけ、色料を刷り込むか注入する。
身体に模様や文字、絵などを描くもの。
このタトゥーをめぐって、裁判が起きています。
医師免許がないのにタトゥーを施したとして、29歳の彫り師が医師法違反で検察が罰金30万を求めた。
2015年8月に客3人にタトゥーを施した。
略式裁判で罪を認めようとしたが、納得いかず争うことになった。
初公判ではタトゥーを彫る行為は医業ではないと主張した。
検察からすると、健康被害の問題があるために医師法の違反になるとしています。
2010年から取り締まりが強化されいます。
2001年アートメイクでトラブルが相次いだのを背景に、厚生労働省が「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為」は医師にのみ許されると位置づけた。
これに、愛好家や彫り師が納得がいかないと改善を求めている。
しかし、トラブルがおこっているため安易に認めることもできない難しい問題になりますよね。
ちなみにサッカー選手のC.ロナウド選手が入れ墨をしない理由を知っていますか?
彼は献血ができなくなるから、入れ墨をしないと答えています。
年2回の献血をおこなっているロナウド選手。
選手としてだけではなく、一人の人として見らなうべき人物でしょうね。
入れ墨と献血
入れ墨(タトゥー)は針を皮膚に2㎜ほど刺して染料を染み込ませます。
針には血液が付着します。
使用する針は高いため、十分な消毒がされず使用されていることもあります。
その結果、針を使いまわしたりしているとウイルス感染が起こってしまうのです。
感染初期には検査で十分に検出できないことがあるために、入れ墨して6か月経過してない場合は献血を断られるのです。
しかも6カ月過ぎていても、医師の判断により1年間は経過していないと断られることがあります。
つまり感染症の可能性があるために、献血ができないということです。
ピアスを空けて6カ月経過してない場合も、同じように献血をできなくなりますので注意してください。
どうせ、献血なんてしないからいいや。
…できなくなるのは献血だけではありません。
入れ墨とMRI検査
MRI検査は強力な磁場と電波を利用した検査です。
時間はかかりますが放射線による被ばくはなく、コントラストも良好でどんな断面でもみれるという検査です。
しかし検査する部位の近くに入れ墨があった場合、強力な磁力に反応し発熱します。
その結果、火傷や変色がおこってしまうこともあるのです。
診断に影響を及ぼす可能性もあります。
病気になったときにMRI検査ができないことは、診断に大きな影響があることもあります。
なぜ検査できないの?
入れ墨の専用インクに、磁性体や鉄の粉を使用している可能性があるためにおこります。
海外でサッカー選手がMRI検査をしたときに、火傷をしたという報告があるのです。
入れ墨を消すには
就職や結婚などを機会に入れ墨を消したいと悩むことがあるかもしれません。
または付き合ってた人の名前を彫っていたりすると、別れた後に後悔し消したいと思うかもしれません。
美容クリニックでレーザーで消したり、手術で皮膚切開し取り除く方法があります。
手術の場合、タトゥーは消えても、傷の跡などは少しは残ってしまいます。
レーザーでも手術でもトラブルは発生しています。
安易に入れたものが、消すときには時間も費用もかかり痛みなどの苦痛も伴います。
消すときにも覚悟が必要になるのです。
入れ墨と入浴施設
外国人観光客が増え、また東京オリンピックがひかえていることもあり
観光庁がタトゥーのある外国人が温泉や入浴施設を利用できるよう配慮を求める文書をだした。
しかし、入浴時にシールで隠すなどの配慮を求められることもあります。
なぜ禁止なの?
江戸時代には罪人に刑罰として額や腕に入れられていいました。
そして、反社社会的な組織に所属している人が入れていたこともイメージが定着しています。
経営者や一般のお客さんにとって入れ墨をしている人がイメージが良いものではなかったこともあり、禁止に至ったのが理由になると思います。
今は、タトゥーという言葉が浸透しファッションで入れる人が増えました。
昔ほど嫌悪的なイメージはないのかもしれません。
実は公衆浴場法第4条で、銭湯は入れ墨を理由にして入浴を断ることはできないのです。
しかし、スーパー銭湯は娯楽施設となり断ることができるとういうことが起こっていました。
これから、改善されていくのでしょうか。
もし、タトゥーを入れたいと考えているなら、リスクを考えたうえで後悔のないようにしましょう。
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