少し前にニュースでアメリカのシリア攻撃が大きく取り上げられました。
シリア北部イドリブ県のハンシャイフンで4日、化学兵器を使ったとみられる空爆があった。
100人を超す人が病院に搬送された。地元医師はこのうち25人は既に死亡していた「7~8割は女性や子供だった」と振り返った。患者の顔は青ざめ、汗をかき、多くは呼吸困難に陥っていた。化学兵器に特有の症状とみられ、使用された物質の詳細は不明。多くの子供が命を失う姿は、ソーシャルメディアにも流れた。青白い顔で口を開けたまま、まぶたさえ動かさず、既に死亡した状態なのが分かる子供のものもあった。生き延びた子供達も酸素のマスクを付けて、必死に呼吸をしていた。
状況を想像するだけで悲しくなります…
今回のニュースについての検索で子供の苦しむ写真や、遺体の写真がたくさん目に入ってくる。胸がギュッとしめつけられる…
いつの時も、一番の犠牲者は弱い人…
それに対してアメリカの報復のミサイル攻撃。
だけど、それによっても必ず無関係な被害者がでている…
誰も幸せにならない報復合戦…
サリンってなに?聞いたことがありますか?
サリン
ナチスドイツが開発した化学兵器で、神経ガスに分類される毒ガス。
無色、無臭の液体または蒸気で、非常に作用が速く、吸入、皮膚曝露、経口のいずれによっても吸収する。
縮瞳は必ず起こり、軽症の場合では薄暗いとか、ぼんやりするなどの視覚障害を訴える。
重症度に応じて鼻汁・よだれ→気管支れん縮→分泌亢進→呼吸障害→けいれん→呼吸停止を示す。
人を助けるためにつくる薬。
人を殺すためにつくる薬。
なんで、殺すための道具や薬剤などが存在するのでしょうか…
日本で忘れることのできない事件がありました。
1995年3月20日世界初のバイオテロが起こった。
犯人は地下鉄日比谷線北千住発中目黒行きの電車に上野駅から乗り込み、秋葉原駅でサリン液の入った三つのポリ袋を傘の先でついた。
その結果、電車は築地駅で緊急停止。死者8人、重軽傷者約2500人を出した。
サリンという言葉を日本に一気に広めた事件。
理不尽な話…ごく普通の毎日を無慈悲に奪ってしまうテロ…
たまたま居合わせた…そんな理由で奪われる命…
この世界から、テロや戦争がなくなる日がきてほしい…子供が笑ってくらせる世界を…
こんな現場で今も闘っている医療従事者に、尊敬の念ととご無事を祈ります。
苦しむ人の前で、自分が何もできないことは本当につらいと思います…
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