がんについて8月にあるニュースがありました。
アメリカのエール大学医学大学院のジョンソン氏らの研究チームが8月18日に一般的ながんである乳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がんの4種類で効果の証明されてない代替治療を1種類以上受けることを選択した患者281人と別のがん患者560人とを治療後の健康状態を比較。年齢や人種、健康要因も考慮した。
平均すると診断後5年以内の死亡率が通常治療の2.5倍以上だったという。
代替治療を選択する患者は比較的健康で若く、収入と学歴が高い傾向にあったという。
初期の治療でのデーターのため、代替治療から標準治療に変更したりすると生存期間が延びている可能性があるそうだ。
アメリカではビジネスとしてがんの代替治療が数千億規模になっていると述べた。
複雑ですよね。助かりたいと願う人を不確かなもので治療を謳い…結局、標準の治療より余命が悪くなる…
お金と命を奪ってしまう…
日本でも、がんが治るとして水やドリンクだったり、気功だったり、食事療法だったりネットで検索すると様々な情報が入ってきて正しいものが何なのかわからなくなってしまいます。
基本的には手術や抗がん剤、放射線などによる治療が一般的です。
そこに免疫療法という言葉で保険の使えない自由診療を、効果があるとして余命を告げられた患者や医師を信用できない患者などを藁にでもすがるおもいで頼ります。
知人からの情報などでも、なんとか何かないか…当然です。
自分の体、自分の命、パニックにならないはずがないのですから。不安にならないはずがないのですから。
後悔のない選択は本当に難しいものです。
しかし、人の気持ちに付け込み商売にしている人だけはどうにも納得がいきません。
信州大農学部の研究グループがブドウやリンゴ、小豆やカカオなどに含まれるエピカテキンオリゴマーにがんの増殖や転移を抑制する効果があることを確認した。
がん治療への応用が期待できるという。
さて、がんに関連したニュースをいくつか
国立がん研究センターが19日に2013年に新たにがんに診断されたひとが86万2千人で日本海側に多いとする分析結果を公表した。
胃がんは日本海側、肝臓がんは西日本というように地域差があったという。
生活習慣や医療体制の格差なども考えられている。
高齢化から増加は止まらず、2017年は過去最多になる101万4千人になると予想されているそうだ。
ここからは検査のニュース
東京医科歯科大学ががん患者の血液から、原因になる遺伝子変異の種類を特定する検査の国内初の臨床試験を始めたと発表した。
現在はがん組織の一部を切り取る生検が検査として必要になっているが、この新しい検査は採血だけで可能になる。
いままで、手術などしないとわからなかったもの採血で診断できるようになるならすごく助かりますよね。
アメリカのテキサス大学の研究チームが開発したマススペックペンというペンのような装置が、がん細胞を10秒で特定でき制度は96%という。
がんかもしれない部分にペンが触れると微小な水滴を出し、この水滴に細胞内の化学成分が移動しペンが吸い取る。
これを分析計に差し込み、がん細胞か正常な細胞かを継続結果から判断できる。
これを使う事で、がんの摘出が素早く正確になりがん細胞の取り残しの可能性が減ることが期待されるという。
見た目がタッチペンみたいな感じですね。
がん細胞の猛スピードで増殖することを利用した化学反応を利用したもの。
現段階ではペン自体は安いが、質量分析器が大きく高価なものであることがネックだという。
島津製作所が乳房専用のPET装置で、従来より検査範囲を広げ製品価格を抑えたものを発売した。
このエルマンモは乳房に検査用のガンマ線を照射するための空洞が開いたベッドにうつぶせで寝れるため体への負担が少ないそうです。
従来は乳房を挟むために検査に痛みを伴います。
これは、患者にとっては嬉しいことですよね。
従来の4億円から3億5千万へ価格が下げることができたそうです。
…それでも高額ですね(汗)
保険適用後の個人負担は4万円ほど
…これもなかなかの金額…(汗)
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