体調は良くなるどころか、痛みも痺れも怠さも強くなっていた。
風邪は良くなったのだけど
両手両足の先がジンジンと痺れる。
太ももと両肩から先が痛くて指も痛い。
肩から先が重たくて重たくて自分の腕じゃないみたいだ…
少し動くと息がきれる。
横になっててもしんどい…
妻や母からも心配され受診を勧められる。
とりあえず、かかりつけの病院に電話をする。
神経内科の先生はいないのは知っている。
だけど、痛みや痺れが強く夜も眠れない。
土曜日まで我慢してて大丈夫なのか。
電話がつながり、内科受付にまわしてくれる。
「他の神経内科を受診しようと思うんですけど、一から検査だと大変なので検査結果が欲しいんですけど…」
と、お願いする。
「主治医でないと紹介状が書けないんですけど…土曜日に違う先生の神経内科あるので待てませんか?」
待てないから
辛いから電話したのに。
主治医がいないから他の神経内科を受診できるか聞いているのに…
「土曜日まで待つのは辛いので何とかなりませんか?」
すると、内科の看護師と相談するので電話をかけ直しますと返答があった。
心配していたことが的中した。
主治医がいないということで対応をきちんとしてもらえない…
しばらくして、電話がかかってくる。
「それじゃあ、今から総合内科に受診に来れますか?」
診てくれるんだ。
「はい。直ぐに行きます。」
嬉しかった。
苦しさもあったけど不安もあった。
だから、診てもらえるならと車を走らせた。
妻と次男を連れて一時間ほどで外来に着く。
受付をすると、少し診察まで時間かかりますと言われる。
「はい。待ちます。」
だけど、それから二時間ほど経過。
しんどい…
ただ、待つということは本当に身体にこたえる…
手も痛くて重たい…
そして、ようやく診察に呼ばれた。
初めての先生なので今までの経過を説明。
なんども話しの途中で止められる。
「ちょっと待って。しゃべるの早い。」
パソコンをうつのに必死で、話を聞いてくれてる気がしない…
電子カルテになって、操作に必死で患者の目を見てくれない医師が増えた気がする…
パソコンの画面じゃなくて、こっちを見てほしいのに…
「眠れてますか?」
「夜寝れなかったりしますが昼など寝れたら8時間ぐらいは…」
睡眠?
「ご飯は食べれてますか?」
「ええ、食欲は別に変わってないので。」
???
「専門じゃないからわからないけど…食べれてるし、寝れてるなら問題ないよ。循環器や呼吸器も問題ないし心的なものじゃないの?採血も問題ないし安定剤出すから土曜日にまだ受診にきて。」
は?
先週の火曜日にした膠原病の検査や甲状腺の検査も問題なく
筋力の低下もない。
だから、健康だから精神的なもんだと診断される。
…専門じゃないから?
だから、電話で他の神経内科の病院に受診したいと聞いたのに?
…
痛みや痺れが、精神的なものと一言で言われたら
こっちは、どうしようもない…
実際に苦しんで悩んでいるのに
…それに、例え精神的なものだとしても
治してくれるなら何も言わない。
病名は何でもいい…
精神科に行けば、この苦痛から開放されるの?
「スイマセンが、今までの検査結果を出してほしいんですけど…他の病院に行きますので…」
「安定剤はいらないの?」
…
「いりません。MRI検査や神経伝導検査の結果とかいただけませんか?」
「出さなくても受診先の病院で検査結果だけ言えばわかるから。」
診てくれるからと言うから期待していた。
長い時間待った。
その結果が一言で心的なものと言われ、検査結果も出してくれない…
ただ、無駄な時間を過ごしただけだった…
神経内科の病院。
数が少なく、午後からしているところが無かった。
午前中に電話した内科受診は、待ち時間が長かったため受診したときには昼が過ぎていた。
とりあえず子供が小学校終わるのを待って、いくつかあった脳外科と神経内科と書いている病院に行ってみることにした。
藁にもすがる思いで…
…だけど、そこの病院でも第一声は
「精神的なものだ。心当たりあるんじゃないか?」
と、脳外科の先生に言われた。
仕事がしたくないとか思っているなら判るけど…早く、早く治ってほしいと願っているだけなのに
無意識に、病気の時の身体が記憶に残っていて制御されているとして
じゃあ、安定剤を飲めば治るのだろうか?
痛みも痺れも、幻のものなんだろうか?
検査結果で髄液でもハッキリした結果がでなかったことを言うと
「ギランバレー症候群自体が間違いで、もともと心的なものだったんじゃないか?」
と、まで言われてしまった…
病気を症状を否定されること誰にもわかってもらえないことが
それがこんなにも辛いことだと強く実感した。
筋肉や神経の症状。
自分にしか苦しさは判らず…
客観的に伝えることができない…
日常生活が出来てるなら精神病と言われても仕方ないのだろう…